Home >ランジエ(Ep2Cp0 The Vortex.) 1p・2p・3p・4p
−− 集めてきた、ゴムのかけら、リバイブパウダー、マナP(小)をワープ装置に使用するランジエ。 −−
『…………。』
(……この最後の構造は古代の遺跡の進入路に使用されたという、魔方陣の配列から取ってきた構造だったが……。
間違いなくあの構図は……。)
(あぁ……そう、こんな感じだった。
6つの包囲に6つの属性、そして各属性を象徴する6種類の色……。)
−− 構造、北を頂点、時計回りに 光 風 水 闇 土 火。起動するワープ装置。 −−
■イベントマップでしたが表記スルー!■
−− 南アノマラド大陸へと転移してくるランジエ。ライディア、武器商店 防御こそ最大の攻撃 の上部に覆い茂る葉の上に現れる。 −−
『…………?』
−− 木の上から地面へと画面が移動する。 −−
『……かなり高いな。
うわ……。』
『…………。』
『…………。』
『……どうやって降りよう。』
−− その場に座る。 −−
『…………。』
『高所恐怖症じゃなくて良かった……。』
□
−−暗転−−
−− 木の上から降り、魔法商店前に立っているランジエ。東方から男性が歩いて来る。 −−
オレン:
『こんにちは〜。初めてお目にかかる方みたいですが、旅行者ですか?
ライディアへようこそ〜。
楽しんで行ってくださ〜い。』
『……はい。
ありがとうございます。』
オレン:
−− 北方へと去っていく。 −−
(ライディア……はアノマラド南部地域の町だったな?
近くまでは来たようだが。)
−− 記憶陣の側まで歩いてきて座り込む。 −−
(なぜこのような結果になったんだ……。
魔石の不安定性のせいか?……ちゃんと計算したはずだが。)
(…………。
現在広く使われているワープ装置は、すべて地盤や建物自体に備え付ける形だから携帯するのは無理だ。
だが一箇所軸を作っておいて、エルカナンの反応を利用する方法を使えば、こんなふうに携帯することも可能ではないか……と思ったのだが。)
(エルカナンを消費する量も予想以上だし、どうもこれは実際に成功したとしても採算がまったく合わないな。
……まあ商売をするつもりではないのだが。)
(単純に確率の問題なら、もう一度試せば成功する可能性もある。
確認のためにも、もう一度試してみるしかなさそうだ。)
(装置自体は壊れなかったから修理する必要はないな。良かった。
とにかく、またゴムのかけら10個、リバイブパウダー10個、マナP(小)10個を集めてこよう。)
□
−−暗転−−
−− 記憶陣の側で再び装置を使う。 −−
(配列方式や構造自体には欠陥が無かったようだから、今度は悩む必要がなさそうだ。)
(各属性が属した方位とマナの流れを結びつける構造だから……。
……確か、各頂点ごとに属性を付加して……。)
−− 構造、北を頂点、時計回りに 光 風 水 闇 土 火。起動するワープ装置。 −−
■イベントマップでしたが表記スルー!その2■
−− 粗末な造りの部屋が映る。 −−
−−赤転−−
ランジエ:
『あ……あなた、誰!
ど、ど……泥棒でしょ!!
ふっ。バカじゃない?
うちには盗む物なんてないよ。
ここに入って来たのは、あなたの泥棒人生で最悪の汚点になるよ?』
『あの……信じがたいと思いますが、私は何かを盗むつもりなどありません。
単純な事故です。』
『とりあえずそこから降りてきてくれる?
かわいい泥棒お兄ちゃん。
ただでさえぼろベッドなのに、へこんだらどう責任取るつもり?
食べ物を盗み……いや、借りに行った弟達が帰って来たらどれだけ傷つくと思う?
』
−− ベットの脇に降り立つ。 −−
『申し訳ありません。』
(……泥棒だと思うのは仕方ないが、普通はもうちょっと驚くとか慌てるとか怖がるものじゃないか?
珍しい子だな。)
□
−−暗転−−
−− イルマの横まで移動するランジエ。 −−
『とにかく〜、手ぶらで他人の家に入って来たわけじゃないわよね?
泥棒お兄ちゃん!』
『だから……。
泥棒じゃありません。』
『あ、じゃあお兄ちゃんは合ってるのね?
もしかしたらお姉ちゃんかと思ってた。』
『……ご両親や保護者はいらっしゃらないのですか?』
『そんなのいない。だからわたしを誘拐したり殺しても一銭も手に入らないよ。あきらめて。
あ、泥棒お兄ちゃんと同じような年のお兄ちゃんはひとりいたけど、残念ながらどこで生きてるのか死んだのか全然連絡がないの。
誰かがうちのバカなお兄ちゃんを金持ちの家の息子と間違えて拉致でもしたんじゃないか〜、て気もするけど……まさかそんなはずないよね。
アハハ。そんなわけない。
お兄ちゃんは殺しても死なないような人だからきっとどこかでのほほんと生きてるはずだよ。』
『……ふん。』
(お兄さんがいるようだが連絡が途絶えたのか?
かわいそうに、かなり心配しているようだ。
こんなに幼い妹さんをひとりにして連絡もないなんて、その”お兄ちゃん”は本当にひどい人だな。)
(女の子ひとりで生きて行くのは大変だろうに。
大丈夫だろうか……。)
(そういえばランズミ、大丈夫かな。薬はお湯で飲んでるだろうか。
……でもカスタードがいるから大丈夫だろう。)
『あっ!……ってことで!
あなた、食べ物を持って来てよ!どう?当然不満はないでしょう?』
『……はい?』
『他人の家に来て手ぶらで帰るつもり?
不法侵入でどれだけ驚いたか!!
それくらいはやらないとね、そうじゃない?泥棒お兄ちゃん。』
『失礼ですが食べ物はあちらにあるようですが……。
たくさん。』
『そ、それは……それは今日どっかのバカな……いや、どっかの変な……。
と、とにかくおせっかい者が通りすがりに置いて行ったの!
あなたとは関係ないでしょ!
そ……それに食べ物は多ければ多いほどいいでしょ!!』
『ああ、それはそうですね。
食べ物はたくさんあるほど良いですね。』
『フフッ。あなた気に入ったわ。
話が通じるじゃない。』
『うーん……。ブルーベリー10個、牛乳5個、ココア5個くらいで大目に見ようかしら?
わたしは寛大だから〜。
どう?このくらいならタダも同然でしょ!ね?』
『……ブルーベリーよりホワイトベリーの方が甘くてよいと思いますが?』
『フッ。大人は甘さ控えめのブルーベリーを好むってバカなお兄ちゃんが言ってたわ。』
『それはブルーベリーの方が安くて手に入りやすいからそう言ったのだと思います。』
『い、言いがかりつけないで早く持って来て!!
寛大で親切なこのイルマ・リフクネ様もしつこいと怒るよ!
わたし、怒るとすっごく怖いんだから!!
泥棒お兄ちゃんだって絶対かなわないよ!
見るからにひょろっとしてるしさ。ふんっ。』
『分かりました。
先ほどおっしゃったのは、ブルーベリー10個、牛乳5個、ココア5個でしたね?
約束しましたので、持って来ます。』
−− 家を去るランジエ。 −−
□
−−暗転−−
『あ……あれ?
何よ、泥棒お兄ちゃん。本当に帰って来たの?
あなたバカじゃない?』
『……はい?
約束は約束ですから、おっしゃったとおりに持って来ただけですが。』
−− 頼まれた品を手渡す。 −−
『何、何よ……うちのバカなお兄ちゃん以外にこんなバカな人は初めて……いえ、2人目だわ!
最近は変な病気でも流行ってるのかしら?!
この間もボロボロの服を着た人が、お兄ちゃんの友達とかって言いながら食べ物を置いて行ったけど……。
……世の中どうなってるのかしら?』
『しっかりして!!
泥棒お兄ちゃん、そんなにまともな顔をしてどうしてバカなことするの?
そんなでこの厳しい世の中をどうやって生きて行くつもり?』
『幼い女の子に食べ物を持って来てあげることがそこまで変に感じらるのなら、それは私より世の中のほうに問題があると思います。』
『保護者が不在中でも、最小限の保護は受ける権利があるのではないですか?
子供には。』
『な……なに難しいこと言ってるの?
自分のことは自分でやる、それがリフクネ家の子供たちの決まりだよ。
ふんっ、バカなお兄ちゃんは手紙を1枚残して家には帰って来ないし、友達だかなんだかっていう変な人や泥棒お兄ちゃんは食べ物置いて行くし……。
最近何が起こってるのかしら?』
『不快でしたらお詫びいたします。
とにかく、その食べ物は受け取ってください。』
『ちょ、ちょっと!
……こんなふうに理由なく貰ってばかりだとあとで何か祟りでもありそうで不安だから、これあげる。
まあ、どこかで苦労してるうちのバカなお兄ちゃんに良いことしたってことにして。』
−− 蜂蜜10個をランジエに手渡す。 −−
『ありがとうございます。
それではこれで……。』
『はあ〜、本当に心配ね、あなた。
世知辛いナルビクで、そんなふうにしてたらすぐに無一文になっちゃうよ!
しっかりして!
わたしだから、こんなふうに大人しく解放してあげるのよ!』
『あ、もしかして……ここがナルビクですか?』
『まったく……ここまでバカだなんて、本当にあきれちゃう。
病院にでも行ったら?
お金はなさそうだけど、心優しいヒーラーにでも会えば病名くらいは分かるかもね?
ここは当然ナルビクよ!じゃあどこだと思ってたのかしら?
……心配でしょうがないわ。』
(ワープ、今回は成功したようだな。
ではとりあえず……リカス&ムートというクエストショップの主人に会いに行こう。)
『気遣ってくださりありがとうございます。
さようなら。』
イルマ:
□
−−暗転−−
『ここは初めてか?ここは冒険をす欲する若者達にはいつでも開かれているぞ。
俺はリカス。君達に新しい冒険を紹介するガイド!』
『こんにちは。
……良い船ですね。船を改造して事務所として使うなんて独特です。』
『フッフッ。それには事情があるのさ。とても深い事情がな!
この船は俺の冒険者としての人生が詰まっている。
名前はリカス&ムート!見てのとおり、とても美しく愛らしい船だ。
冒険に出ると決心した俺は全財産でこの船を買ったんだが……。
出航の前日に壊れてしまったんだ。
しかし男の夢は形を変えようと、壊れないもの!
俺は船を改造してクエストショップを開いたのさ!
フッフッ。各地から集まって来る冒険家達を通じて、間接的にではあるが冒険の香りを感じてるってわけだ。』
『そうですか。
ではあちらにいる犬はあなたの仲間ですか?』
『そいつがまさに俺の冒険の友、ムートだ。
フッフッ。
うちのムートをなめるなよ。
今は年を食っちまったけど、俺にとっては最高のパートナーだ!
いつかまたいっしょに冒険に出る日が来るだろう。』
(ムート?平凡な名前だな。
……バナナムースとかティラミスとか、レアチーズ……。
のような名前がずっと似合いそうだ……。
黄色いし。)
『とにかく、何の用だ?
見たところ旅人のようだが、どこから来た?』
『みんなの国から来ました。』
『ん……?
……ん、ん〜……?
…………。
ふむ、何を言ってるのか分からないな。そんな地名は聞いたことがないぞ?』
『ああ、信じられないですよね。』
(ひとりで動いているうえ私の顔を知る者は同士の中でも極少数だから、この人が初めて見る私を信じるのは難しいことだろう。)
『ブツブツ……どうなってるんだ……ブツブツ……。
そんな連絡は受けたことないのに、一体どうなってるんだ……ブツブツ……。』
『薔薇の香りを辿って来ましたが、信じられなければ情報を得るのは無理でしょう。
でしたら、ただの平凡な冒険家のひとりとして接していただけませんか?
内容如何によって情報を取り引きすることこそリカス様の本分でしょうから。
クエストショップの間接冒険家としての。』
『……間接冒険家か。
フッ……いいこと言うな。
いいだろう。俺としては君の正体が何であろうと構わないからな。
これと言って彼らに対して義理を守るほどの仲でもないしな。
ハッハッ。』
(確かに、情熱的な一員ではないと聞いた。
情報屋としては良い人だが……。)
『さて……じゃあ適当な依頼をひとつ受けてみるか?
初めて訪問した冒険家が信用できるかどうか知る必要があるからな。ハッハッ。
ナルビクの人間は難しいのさ。
うーん……依頼は……。
あぁ、簡単なのにしよう。
蜂蜜5個、クレミノの毛玉10個、トゥートゥーの殻10個、プラバの花びら10個を持って来るんだ。
まさかナルビクひとりで冒険した勇猛な若者がそれくらいできないってんじゃないよな?』
『それでは行って参ります。』
□
−−暗転−−
■今ページでの逸材はやはりネーミングセンスでしょうか?ことごとくあっさり系スイーツですよ。
カスタードといい、バター菓子は好みではないのでしょうか?
マドレーヌとか可愛いのになぁ。■
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