テイルズウィーバーチャプターネタバレ

Home > ジョシュア(Ep2C0 Deus ex Machina -機械仕掛けの神-) 1p・2p・3p4p5p

ジョシュア・フォン・アルニム

Deus ex Machina -機械仕掛けの神-

バラの家

バラに対面

バラ

♪
『音楽に興味があるのかい?ワタシが作曲した歌があるんだが……聞いてみる?ふんふん〜。』
  −− 手にした楽器を弾きながら歌いだす。 −−
『フンフン〜ディンディン〜あの〜遠く〜闇を突き抜けて〜。
ほのかに〜近付く〜 光〜〜ルルララ〜。』
  −− 歌を止める。 −−
『ヘヘヘ。ワタシ達ラオ族は、人は誰もがひとつの才能を持って生まれると信じてる。
ワタシの場合、それが歌なんだよ。』
  −− 再び歌い始める。 −−
♪
『私の中の黒い心を振り落として〜〜 今〜〜新しい道を〜 照らすの〜〜。
イェイイェイウォ〜ウウ〜あの時の〜〜つらかった〜ことを〜すべてえええ〜イェ〜。』

ジョシュアー苦笑

『……。』

バラ

『フンフン〜〜一緒に飛び立つうう〜ウォウウォオオオ〜イェ〜。』
……
『……ところで、何の用でこのバラを訪ねたんだい?
さあ、さあ、用件だけを簡潔に!!』

ジョシュアー微笑

『クラドのロイドさんに頼まれて来ました。
クラドの人々は、バラさんが気を害したために歌を歌いに来てくれないのだと思っています。』

バラ

『……うん?
……ワタシが?』

ジョシュアー微笑

『はい。バラさんが。』

バラ

怒り赤
『ロイドさんの依頼を断りはしたが……。
しかし気を害したからだって?ワタシちゃんと理由を説明したよ!
ワタシは本当に足をケガしたから行けないんだよ!!気を害したとか何かが気に入らないとか……。
ワタシは真の音楽家だ!!真の音楽家はそんなことで演奏を断らない!!』

ジョシュアー微笑

『それでは誤解があったようですね。
しかし足をケガして治療中ならやっぱりクラドへ行くのは無理でしょうか?』

バラ

『無理だ。
行っても不自由な体で楽しい音楽が奏でられるわけないし。』

ジョシュアー普通

『そうですか。
……オレは医者ではないですし、一番いい条件でバラさんを連れて行く方法も分りませんから、残念ですがロイドさんの頼みは叶えてあげられなくなりましたね。』

ジョシュアー微笑

『……それでひとつお願いしたいのですが。』

バラ

?
『お願い?』

ジョシュアー微笑

『よろしければ楽器をしばらく借りれませんか?
必要なのは音楽ですから演奏する人と楽器さえあればいいのです。それが誰になろうと。』

バラ

……
『名匠は道具を選ばないと言うが……。見たところまだ若い冒険者のようだが、演奏はできるのか?
ただペンペン弾いたからって全てが音楽になるんじゃないんだぞ。』

ジョシュアー微笑

『もちろん……わかっています。
しかしオレはロイドさんに頼まれましたし、とにかく一度引き受けたことはちゃんとやらないと気が済まないので。』

バラ

『……ふむ。まあ、それなら……どうせワタシは同じものをスペアでひとつ持っているから、特別にこれを貸してやることにしようか?』

ジョシュアー普通

『……。』

ジョシュアー微笑

『……さきほどの演奏を聴いたところ、調律をやり直さなければならないようでしたが……。
調律だけではなく弦も半分以上張り替えたほうがよさそうですし……。』

バラ

!!
『な……何だと!? 調律は……あ……うーん……。
……。
い、言われなくともそうしようと思ってたよ!!ふん。
ワタシがそんなことも分らないと思ったか?ちぇっ。』

ジョシュアー微笑

『それならいいのですが。
楽器に手を加えたら不愉快に思うかもしれないので。
バラさんが寛大な方でよかったです。ハハハ。』

バラ

矢ハート
『か……寛大だとも。ふん。そもそも偉大な音楽家は寛大なんだ!
……ふん。』

ジョシュアー微笑

『では……またその寛大さに期待してもよろしいでしょうか?
よろしければですが……、貸してくださった楽器をオレが調律して返してもいいですか?』

バラ

『……信じていいか分らないな。
そんなに調律に自信があるならワタシの目の前でやってみせてくれ?できるか?』

ジョシュアー微笑

『どうしてもと言うのならば、そうします。』

ジョシュアー思案

(うーん……まず新しい弦が必要だ……。
このあたりですぐに高級弦を購入することはできなさそうだし……どうすればいいだろう?
クレミノの毛玉を10個くらい集めてみようか……。
そして弦をきれいに磨くことができる丈夫な布1枚ゼリークーム10個を手に入れればとりあえず間に合うだろう。
じゃあ急ごう。
……関わるつもりはなかったのに、ことが大きくなったな……。)

■個数表記を変更しました。 個から枚へ。■

忙しい音楽家
事が大きくなったな。バラさんは本当に足をケガしてクラドまで行くことは無理そうだし、他の演奏家を捜すこともできないからオレが演奏をするのが一番いいだろう。
バラさんの信頼を得るために調律をすることにした。クレミノの毛玉10個と丈夫な布1枚、ゼリークリーム10個を手に入れて来よう。

  −− 必要材料を集めて戻って来るジョシュア。 −−

バラの家

バラ

!
『調律に必要なものを持ってきたのか?
ふむ……よし、どれ、調律してみな。』

ジョシュアー微笑

『少し時間が必要ですので待っていてください。』

−−白転−−

バラ

♪
『……もともとこんな音が出る楽器だったのか……。
……。
……ふむ。』

ジョシュアー微笑

『気に入りました?』

バラ

!!
『ワ、ワ、ワタシもやり方知ってるよ!!調律くらい……ふん。
テストしてみたんだ、テスト!!
ワタシの貴重な楽器を貸してあげてもいい人なのかどうか!』

ジョシュアー微笑

『はい、バラさんは徹底した方ですから。』

バラ

『そ、そうだ!!ワタシは徹底した人間だ!!音楽家だから!!ふん!!
じゃあ早くこれを持って行きな。
返しに来るのを忘れずにな!』
  −− ジョシュアに楽器を手渡す。 −−
『音楽家としてお前の身分も問わない。担保もなしにお前を信じるんだぞ。分ったか?
ふん。』

ジョシュアー微笑

『ご配慮に感謝いたします。
では……。』

ジョシュアー思案

(さあクラドロイドさんのところに戻らなければ。)

バラのおつかい
バラさんの楽器を借りたからクラドのロイドさんのところに戻ろう。

炭鉱の町 クラド

ロイドに報告

ロイド

があん
『……どうして来ないんだ……。時間がないのに……。』

ジョシュアー微笑

『お待たせしました。
さあ、急いでデイジーさんのところに行きましょう。』

ロイド

!
『ま……まだ時間は大丈夫ですが……。あの、バラさんはいらっしゃらないんですか……?
やっぱり気分を害したのか……。
はあ……。結局こうなってしまった……。
ごめんなさい、デイジーさん……。ぐすん。』

ジョシュアー微笑

『バラさんは足にケガを負っているので来ることができなかったのです。
気分を害したというわけではありませんから心配しないでください。』

ロイド

『でも……。
演奏家がいなければその楽器は何の意味もないでしょう。
楽器を持って来てくださったのはありがたいですが、俺は演奏はできないし……。』

ジョシュアー微笑

『ああ。仕事を引き受けた責任があるので、オレが演奏しようかと思うのですが……。
よろしければ任せてくださいませんか?』

ロイド

『……お言葉はありがたいのですが……。』
……

ジョシュアー哀愁

『信頼できないのも分りますが、時間がないのでしょう?
他の演奏家を捜す時間もないし……。がっかりさせてしまって本当に申し訳ございません。』

ロイド

『……あ、いいえ!!』
あせあせ
『町長様の言うとおりでした。
分不相応にすばらしい音楽を望んだのが間違いでした……。
自分の身のほどをわきまえるべきだったのに。
ははは。せっかく手伝ってくれようと一所懸命持って来てくださったのに、申し訳ありません。
がっかりした姿を見せるなんて俺が至らなかったです。気持ちが大切なのに……。』

ジョシュアー哀愁

『いいえ。誰から見ても……オレはあまり頼りないみたいですから。
実力が証明されない芸術家というのは、誰にとっても信用できない存在であるのが当然です。』

ロイド

『とにかく、正式にお願いします!
デイジーさんのために演奏してください!

ジョシュアー笑顔

『喜んで。
オレの演奏でもよろしければ。』

ロイド

嬉々
『デイジーさんは目が見えないけれど誰よりも繊細でいい人だから、きっと喜んでくれるでしょう!』

ジョシュアー微笑

『そうだといいですが。
では……行きましょうか?』

ロイド

『はい!
デイジーさんは町の中央の広場でいつも花を売っているから、そちらへ行けばいいです。
俺は鏡を見て、身なりを整えてから行きますね!!』
バイバイ

ロイドの失望
顔に楽器ができると書いてあるわけではないし、実力を証明しないと信じてもらえないということは分っているが……。
とにかく町の広場の方にいるデイジーさんのところに行くことにしよう。
ロイドさんは後から来るって言ったから。

−−暗転−−

  −− 広場に、デイジーを中心に村人達が集まっている。ほんの少し離れた場所にジョシュアが立っている。 −−

デイジー

嬉々
『どういうことですか?
本当に音楽を聞かせてくれようと演奏家を連れて来たんですか?ロイドさん。
本当に……。私が元気ないから……私のために?』

ロイド

『うん。デイジーさんが楽しめたらと思ってね。
でもあんまり期待はしないでね。一所懸命やるつもりだけど、デイジーさんががっかりするのは見たくないから。』

  −− 町長バタナが右上側から歩いて来る。 −−

集合の図

ルディ

!
『町長様!?』

  −− 他方を向いていた村人やジョシュアがバタナを見る。 −−

バタナ町長

『……バラ君は結局来ないのか?
……はあ……。』

ジョシュアー微笑

『はい。しかし楽器は借りて来たのでオレが代わりに演奏しようと思います。』

バラ:があん

ジョシュアー微笑

『あまり悲しまないでください。バラさんは本当に足にケガをして来られなかったのですから。
町長様のせいではありません。』
  −− 村人側を向く。 −−

ガフ

『ふむ……しかし君が代わりに演奏するなんて……。
大丈夫か?』

ジョシュアー驚き

……
『今のお言葉は、オレがうまく演奏できるか分らないという意味でしょうか。
それとも演奏できるのかという問いでしょうか?
どちらの意味かによって答えが変わってきますが。』

ランドルフ

『まったく複雑に話す旅行者だな。
当然、楽器が扱えるのかって意味だ!!』

ジョシュアー哀愁

『一応、楽器は扱えます。
しかし演奏が上手なのかどうかという問題は、実際主観的な基準ですから申し上げにくいですね。』

デイジー

嬉々
『私のために演奏しに来てくれたことだけでもとてもありがたいです。
声がこんなに柔らかく優しい方ですから、演奏もそよ風のように甘美なのでしょうね。
どんな音楽を聞かせてくれるのですか?』

ロイド

『こちらの旅行者様が何もかもやってくれて、俺のしたことはあまりないけど……。
気に入ってくれたらうれしいよ。デイジーさん。』

ルディ

ハート
『こっちがどきどきしちゃう。
ほほ。』

ジョシュアー微笑

『……それでは始めます。』

−−白転−−

演奏

■ジョシュアの演奏曲(タイトル:~His_ballad)は TWフォルダ→BGM→STREAM→0123.MP3 で聞くことが出来ます。■

ルディ

羽ハート
『……。』

ランドルフ:♪
アルフレッド:クラッカー
デイジー:花
ロイド:羽ハート
  −− 付近を歩いていたノマやレニ、ニワトリ達が集まってくる。 −−
レニ:♪

■多分ここまでBGMが流れています。■

−−白転−−

その場にいた村人全員:……

ジョシュアー微笑

『……。』

デイジー

『す……すばらしいですわ!!
音楽というものはこんなにステキなものだったのね!!』
クラッカー

デイジーを除く村人全員:親指サム

ルディ

『ほ……ほんと!!すごいです!!バラさんの楽器からこんな音も出るんだって初めて知りました。
ただキンコンカンコン鳴るだけだと思ってたのに……。すごいです!』

ランドルフ

『……な、何だか分らないけど……こりゃほんとすげーぞ?
何と言ったらいいか分らないが……うーん……何つーか……。
な、何かすごい……。』

バタナ町長

『一体何度「すごい」を繰り返すんだ?
むう〜……。』

ノマ

『じゃあ町長様はイマイチだったとでも言うのですか?今の音楽が!!』

バタナ町長

『フムフム……。
……若者にしては大したもんだ。ごほん……。』

レニ

『ステキ……本当に本当にステキな演奏でした。デイジーさんがうらやましい……。』

ロイド

『あ、ありがとうございます。ここまでいい演奏を聞かせてくださるとは……。
疑ったりして申し訳ありませんでした。実は立派な音楽家だったのですね〜!』

ジョシュアー微笑

『とんでもない。オレは音楽家ではありません。
気に入っていただけてよかったです。』

ロイド

『あの……それではお礼を……。』

ジョシュアー苦笑

『いいえ、けっこうです。最初に頼まれたことはバラさんを連れて来ることでしたから、厳密に言うとオレはまともに任務を遂行したわけではないのです。
それに報酬が決められている仕事ではありませんでしたから。』

ジョシュアー普通

『お金を決めて始めたことではないのに便宜によってお金をもらうことはできません。
オレは悪い結果ではなかったということで満足です。』

ジョシュアー微笑

『では……。』
  −− 村人達の前から立ち去ろうと歩きだす。 −−

ジョシュアー普通

!
  −− 振り返る。 −−
『あ……そうだ。
このあたりに、外部の人とよく会う人はいませんか?ある人を捜しているのですが……。』

アルフレッド

クラッカー
『ひっく。そういうことならうちの娘が一番だ〜ひっく!!
くう〜酔った〜。いい音楽をつまみに酒を飲んだから、ほんとに気分がいいぞ〜ひっく!!』

ジョシュアー驚き

『娘さん……とは?』

ノマ

『ネロリーさんです!!
あそこのクエストショップで仕事を紹介しているお姉さんです!へへ。』

ガフ

『確かにネロリーさんが一番よそ者にたくさん会うな。
大きい都市のギルドとも親しい仲のようだからね。とても能力があって利口だよ。』

アルフレッド

『ひっく。フフ。ワシの娘だぞ〜ひっく!!
あいつは死んだ母親に似てとてもしっかりしてるんだ。ひっく!!』

ジョシュアー思案

『……ふむ。そうですか。
クエストショップを運営しているなら確かに何か知っているかもしれないですね。』

ジョシュアー微笑

  −− 後方を向く。 −−
『教えてくださってありがとうございます。
そのクエストショップというのは、あちらの方にあるんですよね?何番目の建物ですか?』

ルディ

『わ〜!!私達が何も言ってないのに、どうしてそっちの方の建物だとわかったんですか?』

ジョシュアー驚き

  −− 村人側に振り返る。 −−
『え?
それは、ネロリーというお嬢さんの話をしながら皆さんあっちの方向をきょろきょろ見ていらっしゃったので……。』

ロイド

『ネロリーさんはあちらの端にある建物にいます。
働き者のアルフレッドというクエストショップです!!』

ジョシュアー微笑

『ありがとうございます。助かりました。
では……。』

村人全員:バイバイ

ジョシュアー思案

(とりあえずバラさんに楽器を返しに行かなければ。その後また戻って来よう。
他人の物を長いこと持ってるのはどうしても気になるから。)
  −− 立ち去る。 −−

ロイド

『……本当にステキな人だ。』

ルディ

  −− 村人達の方を向く。 −−
『なんとなく気高く見えるし、すごい人かもしれないですね!!
とても有名な音楽家とか。』

デイジー

  −− ルディと同じ方角を向く。 −−
嬉々
『本当にあんな音楽を演奏するなんてすごいです。嘘のように力が出て、
すごくすごく楽しくなりました!
まるで楽しい夢を見た朝のように……。
私は虹を見たことがありませんが、おそらくこんな感じでしょう?
精巧な宝石も見たことがありませんが、おそらくあの音楽ほどは美しくないでしょう。
詩人がどうして存在するのか分かる気がするわ。この感じ……この感動を表現するには、私の知っている言葉ではとても足りません。』

ロイド

大ハート
『デイジーさん……。』

  −− ロイド、デイジーを中心に視界が接近。 −−

デイジー

『ありがとう、ロイドさん。本当にありがとう。
あんあ音楽を聞かせてくれて。
ああ……まだ耳元であの音楽がいきいきと流れています。
アイスクリームの甘い味が残っているように。
ふふ。』

−−暗転−−

ステキな演奏
ロイドさんもデイジーさんも満足したようでよかった。
そしてクエストショップに関する情報を入手したから得るものがなかったわけでもないし。
さあ、とりあえずバラさんに楽器を返しに行かなければ。
他人の物を長いこと持っているのはどうしても気になるから。

■演奏ラストまで。他のキャラとの絡みの少ないEP2メンバーですが、所々イベントがEP1メンバーと交差している部分があるので見ていて楽しいですね。
(今ページでは演奏部分のみの交差ですが)■

→続きの話、再びカウルへ

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