Home > ミラ(Ep1C1 ゼリーキング討伐) 1p・2p・3p・4p
−− 酒場に入り、カウンター前で立ち止まるミラとティチエル。 −−
『ビルドラクの親父、また来たよ。』
『おお、ミラじゃないか!』
『こんにちは〜。』
『うん?で、その子は?』
『あたしはティチエルといいます。
えへへ。』
−− ティチエルを見る。 −−
−− ビルドラクの方に向き直る。 −−
『ちょっとした知り合いなんだ。』
『そうか?
まあ、とにかく座りな。』
□
−−暗転−−
『どうして青いガレー船を探しているんだ?』
『ジュールのことは知ってるよね?
ジュール……死んだって……。』
『ああ……その話は聞いたよ……。
信じられないが……事実なんだな。』
『青いガレー船に乗っているヤツらがジュールを殺した。』
ビルドラク:
『青いガレー船……なぜだ?
生き残りの話だと、ヤツらは何かを渡せと迫ったそうだ。いったい何なのか……。』
『そうか……。』
−− 酒を飲むミラ。 −−
−− ミラを見る。 −−
『うん?』
−− 同じように酒を飲むティチエル。 −−
『あたしは、ヤツらの跡を追ってこのナルビクまで来たのさ。ナルビクへ行ったという情報を聞いてね。』
『でも、そんな船は誰も見てない。入港したことすらない。何か情報はない?』
『青いガレー船か……。
この前、見たという人がいたよ。』
『それは本当か?!いつ?どこで?』
『しかしすぐ消えちまってよくわからなかったようだ……。この辺をうろちょろしてから港の向こうの灯台の方へ行ったらしい。
それ以上は知らん。
何しろあっちには大邸宅があるからな。』
『なぜ?』
『大邸宅は危険な所だと言われてるし、いつも閉ざされていて、誰も入らない所だからね。それ以上知る方法がないのさ。』
『ふむ……そうか……。
大邸宅か……。』
−− 再び酒を口にする。 −−
−− 再びミラの真似をし酒を口にするティチエル。 −−
『気を付けたほうがいい。
危険で怪しい所だ。』
『情報ありがとう。
青いガレー船の手がかりがつかめるかもな。』
『あたしの腕は知ってるだろ?
心配はいらない。』
−− ティチエルが机に顔を伏せ眠ってしまう。 −−
−− ティチエルを見る。 −−
『まったくとんでもないお嬢ちゃんだね。』
『パパ……。』
『親父が恋しいのかな……。』
『ジュールは尊敬に値する海賊だった。
強くて、義理堅くて……弱者に寛大で強者に怯まない、そういう男だった。』
『うん……ジュールがいなかったら、今のあたしもなかった。
義理とはいえ、あたしには血のつながった父以上の存在だったよ……。
いい所へ……行けたのかな?』
『そりゃもちろんだろ。
船乗りらしく海で死んだのさ。
今ごろ”栄光の航路”あたりだろう……。』
ミラ:
『気持ちはよくわかる……。
ジュールの敵討ち、成功させろよ。』
『うん……。』
(ジュール……あたしの父……)
□
−−暗転−−
−− 甲板上で幼いミラが泣いている。 −−
『ぐすん……ぐすん……。』
−− 船長らしき男が甲板を横切ってミラの元に歩いて来る。 −−
『ミラ、ここにいたのか?』
−− ミラが立ち上がり涙を腕で拭く。 −−
『どうしたんだ?
こんなところで泣いているなんて。
私のミラは将来、立派な紅い射手のメンバーになるんだろ?』
−− うつむく。 −−
『ジュール……ぐすん……。
みんなあたしに言うの……。
小娘と航海したら災いがあるって。
あたしが魔女だって……。うえーん。』
『ミラ、そううつむかずに、私をちゃんと見なさい。』
−− ミラが顔を上げる。 −−
『そう、そうやって顔をあげるんだ。
どんなことがあってもうつむいてはならんよ。船乗りとは、そういうものなのだ。
私のミラもれっきとした船乗りだから、これからはうつむかないよな?』
『でも……みんなあたしのことを嫌うの。
あたしは仲間じゃないって……。』
−− ジュールがミラの頭を撫でる。 −−
『他のヤツらのいうことなんざ気にするな。
自分を信じろ。自分は強いと。
自分自身さえも信じられなければ、いつまでも仲間にはなれない。
でも強い自分を信じてるミラなら、いつかあいつらもお前の仲間になるはずさ。
一緒に死んでくれる、そういう仲間にね。』
『うん……信じる。
あたしは強いって……。』
『よし、それでいいんだ。』
−− 再び頭を撫でる。 −−
□
−−暗転−−
『何をそう考え込んでるんだい?』
『ふふ。つい、昔のことをね。少し。』
−− 眠るティチエルを見る。 −−
『はは、こりゃまったく。』
『弱いくせに酒の飲みすぎだよ。』
『おい、お嬢ちゃん!もう起きろ!
早く!』
−− 椅子から立ち上がるミラと、顔を上げるティチエル。 −−
『う〜ん……。
あら??ここはどこ?』
『まったく……まだ酔ってるのか?』
−− ミラを見る。 −−
『う〜ん……あっ?
わたし、寝てたんですか?』
『そうだ。
弱いくせに、なんで飲んだんだ?
困ったやつだな……。』
『あ……ごめんなさい。
皆さんが、すごくおいしそうに飲んでいたのであたしもつい……。』
『まあ、今日はこれで解散だ。
明日はアクシピター前の波止場で会おう、分かったな?』
『ええ……。』
□
−−暗転−−
−− 席から立ち上がり、少し離れた場所に並んで立つミラとティチエル。 −−
『ビルドラクの親父、あたし帰るよ。』
『うむ、分かった。頑張りな。
たいしたことはしてあげられない。
けど、いつでも来なよ。』
『うん。ありがとう。』
『じゃあ、またね。』
『おう。』
『さようなら〜。』
『お嬢ちゃんも頑張りな。』
−− ミラが足早に歩いて立ち去る。 −−
『おねえさん、いっしょに行きましょうよ〜!』
−− ミラの後を追い走る。 −−
□
−−暗転−−
■ ここまでが、”アクシピター”の内容です。ここまでで、まだ冒頭です。
な、長いです……。 ■
★ ティチエル、どんな夢を見てたのかな? ★
→ティチエルの夢を見てみる。 ティチエルサイドへ
→このままミラを追いかける。 このまま下へ
■村→町 に修正してあります。ナルビクは街かもですが(苦笑■
−− 波止場で、ティチエルを待つミラ。海側から段前まで歩いて来て立ち止まる。 −−
ミラ:
−− 海側へと再び移動するミラ。 −−
ミラ:
−− 視点が移り、慌てて走ってくるティチエル。波止場中央で立ち止まる。
駆け寄るミラ。 −−
『なぜこんなに遅れた?』
『うぅ……ごめんなさい……。』
『途中できれいな花をみつけて……。』
−− 左手側に1歩移動する。ティチエルが目で追う。 −−
『ふう、まったく……。』
−− ティチエルに向き直る。 −−
『とにかく、これからナルビク観光だ。』
『わぁ〜うれしい〜〜。』
『必要な情報もあるから……。
まずはクエストショップからいくか。』
『は〜い!
出発〜!!!』
−− ミラが先に歩き出し、後にティチエルが付いて行く。 −−
□
−−暗転−−
−− クエストショップへと入ってくる、ミラとティチエル。 −−
『リカスのおっさん、こんにちは。』
−− 顔を上げる。 −−
『おお、ミラか?』
『こんにちは〜。』
『ん?このお嬢さんもいっしょなのか?』
−− ティチエルを見る。 −−
−− リカスを見る。 −−
『いや、ちょっとした知り合い……。』
『おねえさんといっしょにアクシピターの仕事をやってま〜す!ミラさんがあたしの面倒をみてくれてるんですぅ。』
−− ティチエルの方を向き、顔を真っ赤にし腰に手を当て怒る。 −−
『おい!』
『ほう、本当か?
あのミラが……信じられないな?』
『仕方がなかった。この子の面倒をみれば、出港停止や罰金の問題をなんとかしてくれると言われてね。
それで最初の任務がこの子との町観光だよ。まったく、とんだ災難だ!』
−− 顔を伏せる。 −−
『そうだったのか。』
−− 顔を上げる。 −−
『ティチエルちゃん、私の店にようこそ。
うちの店の名は リカス&ムート !
クエストショップだ。
クエストショップとは、問題を解決する力と時間が足りない人と、能力と時間がある冒険者をつないでやる所だ。
マジックキューブタブレット という独自のネトオワークでクエストショップはつながり、互いに情報を得ている。』
『ああ〜そうなんですかぁ。』
『リカスのおっさん。
ナルビク灯台近くの大邸宅について、何かわからないかな?』
−− 顔を伏せる。 −−
『大邸宅か……。
さあな……。
何しろ秘密が多い所だから、情報がない。』
『そうか……。』
『怪しいな。やっぱり、気になる……。』
−− 顔を上げる。 −−
『ところで仕事をしないか?
マグノリアワイン から猫捜しの依頼がきている。毎日店に来てミルクを飲んでいたが、近頃姿が見えないらしい。』
『なに?猫捜し?』
−− 背を向け、少し離れた場所へ歩いて行く。 −−
『断る!』
−− リカスの傍に寄る。 −−
『猫捜しですかぁ?
うわぁ、面白そう〜!
わたし、やるわ!やりますわぁ!』
−− 振り返る。 −−
『……。』
『ははは。
じゃあ、猫捜しの依頼は受けるのかね?』
『はい、必ず捜しま〜す!』
−− ミラの方に振り返る。 −−
『おねえさんもいっしょにやりましょう!
えへへ。』
−− 顔を左手側にそらす。 −−
『ふう……まったく。
あたしはしらん。勝手にやれ。』
『は〜い。じゃあ、おねえさん。
次はどこへ行くの?』
−− ティチエルの方を向く。 −−
『マグノリアワインに行くか。』
−− もとの場所に歩いて来る。 −−
『リカスのおっさん。
あたしたちはこれで帰るよ。』
『そうか、達者でな。
大邸宅に関して情報を集めておくよ。』
『ありがとう。
じゃあ。』
『おじさん、さようなら〜。』
『また来な。』
−− 顔を伏せる。 −−
−− 店を後にするミラとティチエル。 −−
□
−−暗転−−
−− マグノリアワインに入ってくるミラとティチエル。
出入り口近くの席には、赤い服を着た男が椅子にもたれかかっている。 −−
『ナルビクで有名な酒場がふたつある。ひとつは 酔っ払いのブルーホエール 。もうひとつが マグノリアワイン だ。』
『ここは踊り子のショーが有名なんだ。
マグノリアワインといってな……。
酔っ払いのブルーホエール は昨日行ったから、また行かなくてもいいだろ?』
−− 入り口側を向き、辺りをキョロキョロ見回す。 −−
『わぁお〜!ここはハデなおねえさまたちがいっぱいですねぇ〜。』
−− 左手側を向く。 −−
『ふん、お嬢ちゃん依頼者達だろ。
猫捜しのな。』
−− ミラを見るティチエル。振り向くミラ。 −−
『あ、そうでした。そうですよね。』
−− カウンターへと歩いて行く2人。 −−
『こんにちは〜。
猫捜しの依頼をした方はいますか?』
ミラ:
『うん?
デビ姉さんに聞いてみて。
デビ姉さんが、かわいがってた猫なの。』
−− 視点が、店の階段近くのデビまで移動、彼女を写し戻る。 −−
−− デビが見える位置、ミラの少し後ろまで歩いて来る。 −−
『依頼人はあのおねえさまなんですね〜!』
−− デビのそばまで歩いて行くミラとティチエル。 −−
『あたいらの猫を捜してくれんのぉ?』
『は〜い。
わたしたちが依頼を受けたんです。
えへへ。』
−− 背を向ける。 −−
『ふん。』
『まあ、そうなのぉ?
必ずうちの子を捜し出してね。
頼むわよぉ。』
『その猫の特徴を教えてくださ〜い。』
『ただの平凡なノラ猫だったけど……。
ミルクをあげたらよく懐いてねぇ……。
白と茶の、シマ模様の猫だわ。
本当にカワイイ子なのよぉ。
もう食べちゃいたいぐらい。』
『猫さん、猫さん♪
早く猫さんに会いたいですぅ〜☆』
『心配しないで。
わたし、必ず見つけます!』
−− ミラが振り返る。 −−
『頼むわぁ。待ってるから。
またねぇ。』
『はい、ではまた。』
−− 店の入り口付近へと移動するミラとティチエル。 −−
『次はどこへ行くんですか?』
『武器商店にでも行ってみるか。
武器の修理もしておきたいからな。』
『は〜い!』
−− 店を後にするミラとティチエル。 −−
□
−−暗転−−
■ブルーホエールエピソード以外は同じ内容でした。
本当に、何ページ行くんでしょうね?■
★ ティチエルサイドと比べてみる or 続きを見る ★
→ミラサイドへ 別ページ開く
→続きの話、武器店 疾風のラルフへ
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