テイルズウィーバーチャプターネタバレ

Home > ルシアン(Ep1p 剣を追うもの)

ルシアン・カルツ

剣を追うもの

アクシピター

シュワルターとアレン

アクシピター隊長

『隊員達の活動状況はどうなっている?』

アレン

『ほとんどの隊員達は任務を終了し、それぞれ訓練に入った模様です。
ただし1チームを除いて……。』

アクシピター隊長

?
『む!?そのチームとは?』

アレン

『第6チームであります。
カルツ商団の後継ぎとなるルシアンと、彼のガードであるボリスが属しています。
第6チームは任務の遅れを取り返すため、同時に多数の任務を遂行しています。』

アクシピター隊長

『むぅ。心配させおる。
正規チームと比べてひとり少ないのも気がかりよの。
彼らの状況を知りたい。』

アレン

『それでは早速調査を開始いたしましょうか?』

アクシピター隊長

『うむむ……。』
  −− 袂(たもと)から丸めた羊皮紙を取り出し広げて見る。 −−
『そうだな。そこにいるキミに頼んでみるとするか。彼らの状況を把握するのは、さほど難しくないだろう。
やってみる気はあるかね?』

■ここに見る見ないの選択肢が入ります。■

アクシピター隊長

『そうか……ありがとう。
隊員達はワシの息子同然でな。
なぜかあのチームは気になるね。
この前の事件もあったからそうかもしれないが。
では、頼んだぞ。』

−−暗転−−

Episode1 Apparition発顕
Prologue 剣を追うもの

クライデン平原

  −− 刺々しい丸い鉄球のハンマーを持つ男が1人誰かから逃げるように息を切らし走ってくる。
追跡する金髪の少年の様子を見るためだろう、速度を落とし後ろを振り返る。 −−

ルシアン『待てっ!!』

逃走者:!!

  −− 必死に逃げる逃走者の行く手を遮る方向から、同じ追跡者である黒髪の少年が走ってくる。逃走者を挟み撃ちにする作戦なのだろう。
逃走者がそのことに気がつく。 −−

逃走者:!!

  −− 逃げ場所がなく徐々に崖下へと追い詰められて行く。 −−

逃走者:あせあせ

袋のネズミ

ルシアンー普通

『へへ、もう逃げられないよーだ。』

ボリスー普通

  −− さらに追い詰めるため数歩近寄る。 −−
『盗んだものを返してもらおうか。』

ルシアンー笑顔

  −− 同様に数歩近寄る。 −−
『おとなしく返したほうが身のためだよ♪』
超難関エモ

名無し悪党

『わ、分かった!返す!返させていただきます!
宝石はここに置いていくから乱暴だけはやめてくれ。』

ルシアンー笑顔

『なぁーんか、僕達の方が悪者みたいだね。
「乱暴だけはやめてくれ」だって。』

  −− 逃走者が自身のすぐ側に宝石を置く。 −−

ボリスー普通

『…………。』

ボリスー怒り

『悪あがきしても、ためにならんぞ。宝石をこちらへ投げろ。』

名無し悪党

があん
  −− 突然腹部を押さえ白々しい訴えをしだす。 −−
『あうっ!ハラ痛ぇーーっ!』

ルシアンー驚き

!!
  −− 慌てて逃走者に近寄る。 −−
『ええっ!?大変だ!このあたりにお医者さんいないよっ!?』

名無し悪党

『バカめ!!』
  −− ルシアンが油断した隙を狙い脇を潜り抜け逃げる。 −−

ルシアンー歯を食いしばる

『こいつ、僕をだましたな!待てっ!』

ボリスー普通

  −− 逃げた男を追いかけよう走り出したルシアンを止める。 −−
『ルシアン!放っておけ。俺達の任務はここまでだ。』

ルシアンー汗

『……うん。』

  −− ボリスが男の置いていった盗品の宝石を拾い上げる。 −−

  ** 貴婦人の宝石 **

ボリスー普通

『貴婦人の宝石を取り戻す任務はこれで完了だな。』

ボリスー怒り

  −− 追うことを止め、立ち止まっているルシアンの所へ行きながら。 −−
『しかし……これからは気を付けろよ。敵に同情はいらない。
今回は運がよかったが、こういうミスが命取りになることも多い。』

ルシアンー笑顔

  −− やれやれと言わんばかりに答える。 −−
『分ったよぉ。
またボリスの心配性が始まったよ。ちょっと油断しただけじゃないか……。』

ボリスー普通

『…………。』

ルシアンー汗

  −− つまらなさそうに後ろに広がる森を見る。 −−
『あーあ、それにしてもなんでこんなにつまらない仕事ばかりなんだろ?
退屈すぎてあくびがでちゃうよ。』

ボリスー汗

大きい汗
『簡単な仕事をたくさんこなして、楽にポイントを稼ごうと言ったのはルシアン、お前だろう。
そうやって、早く俺達の評価を上げるんじゃなかったのか?』

ルシアンー横目

ぐるぐるぐる
『でもさ、やっぱりこんなのは冒険じゃないよ。
冒険っていうのはもっとドキドキワクワクするような何かが”バーン!”って。』

ボリスー汗

汗
『水を差すようで悪いが、そんな大事件が俺達のような見習い騎士に回ってくることはない。
そもそも、そんな大事件がそこら中で起きていたら困るだろうが。』

ボリスー微笑

  −− ルシアンから少し離れた場所まで歩き、話す。 −−
『お前の夢が冒険者になることだということは知っている。
その為にまずお前の父上に実力を認めてもらう必要があることも。
アクシピターで高く評価されること、このことが実力の証明になる。
ならば今のように着実にポイント稼ぎをするのが一番だ。』
  −− ルシアンのほうに振り返る。 −−

ルシアンー哀愁

があん
  −− うなだれる −−
『でも……だって……。』

ボリスー普通

『ぐずる暇があったら、次の仕事だ。
ライディアに行くぞ!』

ルシアンー丸目

!
  −− ボリスを追い越し言う。 −−
『えーっ!ていうか仕事終わったばっかりじゃん。少し休もうよ。』

ボリスー汗

汗
『俺には関係ないが、それではいい成績は出せないぞ。
ろくな任務が与えられない俺達のようなチームが、他の貴族のボンボンどもを出し抜く。
そのためには、彼らが嫌がる面倒な仕事を確実にこなしていくしかないんだ。』

ルシアンー汗

  −− 肩を落とす。 −−
『でも、僕達充分働いてるから、少しぐらい遊んでもいいんじゃないかな……。』

ボリスー汗

『自分が怠けないように厳しくしてくれと俺に頼んだのは、他でもないお前自身だったな。』

ルシアンー真剣

があん
『むむむ……。』

ボリスー普通

『悩むふりをしてもごまかされんぞ。早く来い。』
  −− そう言うと先行して歩いて行く。 −−

ルシアンー笑顔

『分ったよぉ。』
嬉々
  −− ボリスを走りぬきながら。 −−
『さぁライディアへ行こう!』

ボリス:汗

−−暗転−−

ペナイン森

  −− 日の落ちた森の中をライディアに向かって歩く2人。 −−

ルシアンー丸目

『あれっ?いつのまにか暗くなってる。
疲れてきちゃった。』

ボリス:……

ルシアンー横目汗

『それに…………脚が…………痛いよぉ。』
  −− のろのろと歩を進める。 −−
『ボリスぅ……もうダメかも。』

ボリスー汗

汗
『仕方がないな、少し休むか?』

ルシアンー笑顔

  −− すっくと立ち上がる。 −−
嬉々
『うん!へへ。』

  −− ボリスが焚き火をおこし焚き火を囲む。 −−

焚き火

ルシアンー横目

ぐるぐるぐる
『……おなか減ったな。』

ルシアンー横目汗

『ボリスぅ、なにか食べるモノない?』

ボリスー汗

ぐるぐるぐる
『無い。』

ルシアンー汗

『じっとしてると、おなか減っちゃうよ。』

ボリスー微笑

『我慢しろ。』

ルシアンー嬉々

電球
『そうだ!久し振りにオカリナの練習でもしようっと。』
  −− オカリナを取り出すと、所々間違いながらもたどたどしい旋律を奏でる。 −−
『どう?僕のオカリナ、少しはマシになったかな?』

ボリスー汗

『さぁ……昔よりは上手くなってるかもな。』

ルシアンー嬉々

『まだまだってこと?』

ルシアンー普通

『ラグランジュ爺さんが残した大切な宝物なのに。
うまくなりたいな。』
?
『ボリス、お兄さんについては何か分かった?』

ボリスー普通

『…………。』

ルシアンー真剣

『そっか……。』

ボリスー落胆

『…………。』

ルシアンー普通

……
『あーあ、いつになったら僕も爺さんみたいな大冒険ができるのかな。』

−−暗転−−

カルツ邸 屋根裏

カルツ邸

ルシアンー嬉々

  −− 見たことの無い部屋を見つけ、嬉しそうに口を大きく開けたまま辺りを見る。 −−
『あれ!?ウチにこんな所あったっけ?
なんか面白そうな物がたくさんあるぞ!』

  −− 置かれている物を見て回る。 −−
小物タンス周辺:ハート
右の巻かれた絨毯前:嬉々

ルシアンー嬉々

  −− 本棚に気になる表紙の本を見つける。 −−
!
『ん?これは……ラグランジュの旅行日誌!?もしかしてラグランジュ爺さんの!?』

ルシアンー丸目

  −− 本棚の前に移動する。 −−
『信じられない……大発見だ!
古代文明にかかわるスゴイことが書かれているはずだ!』

ルシアンー横目

?
  −− 傍に何かが落ちる。 −−
『なんだ、これ?』

ルシアンー丸目

『むー。どう見てもオカリナだね。』

ルシアンー笑顔

『ちょっと吹いてみようかな。だいぶ古びてるけど、吹いちゃってもいいよね。』

−−暗転−−

オカリナ

  −− 宝箱の前に座り、慣れないオカリナを吹く。 −−

ルシアンー汗

『変な音……思ったより難しいや。』

ルシアンー嬉々

『まぁ……でも……とにかくこれはスゴイ物に違いない!
ラグランジュ爺さんが残してくれたんだもん。
このオカリナが僕を冒険の世界に導いてくれるんだ!』

ルシアンー笑顔

『僕にはラグランジュ爺さんの血が流れてるんだから、大冒険家になってもおかしくないよね!』

−−暗転−−

ペナイン森

ルシアン:ZZZ
  −− 暗い森の中、異変に気が付き目を覚ますルシアン。 −−

ルシアンー驚き

『……ん?』

ルシアンー真剣

……
『何かいるのか!?』

−−暗転−−

ルシアンー真剣

!
『ボリス!!起きろ!』

ボリスー落胆

『ルシアン?』

ルシアンー真剣

『お客さんみたいだよ。』

臨戦態勢

  −− 立ち上がり、辺りを見回すボリス。 −−

ボリスー焦り

『……ふむ。』

  −− ルシアンの背後方向から1人。 −−

ルシアン:!!

  −− ボリスの背後方向からもう1人、系2人の男が現れた。 −−

ボリス:!

名無し悪党ー武器違い

『アニキぃ、こいつらですぜ!』

ルシアンー丸目

『なんだ、さっき逃げたヤツか。』

ボリスー怒り

  −− 先ほどの逃げた逃走者に視線を向ける。 −−
『武器がゴツくなっているが、そのようだな。』

名無し悪党ーシラク

ため息
『ジャック、確かにこいつらなのか?
強いヤツらというのは。』

  −− 髪の長いアニキと呼ばれた悪党へと視線を向ける。 −−

ジャック

『そうだよ、アニキぃ。
オレを脅して宝石を奪ったんだ!』

ボリスー怒り

『仕返しに仲間を連れて来るとはな。分りやすいヤツだ。』

名無し悪党ーシラク

怒り赤
『…………。』

ジャック

『シラク兄貴?』

シラク

『お前があれだけ言うから、どんなスゴいヤツかと思えば……。
こんなガキどもにビビって逃げてきたのか!?』

ジャック

汗
『さっきは装備が悪かったし……それにこいつら見かけより強いっていうか……。』

シラク

ぐるぐるぐる
『黙れ、黙れ。
お前を部下にしたオレがバカだった。』

ジャック

『アニキぃ。』

シラク

『しかし驚いたぞ。オレに逆らおうとする怖いもの知らずがまだいたとはな。
それともオレをまだ知らないだけなのか?
ふふふっ。
あの世で後悔しても遅いぞ…………ん?』
……
『まさか、こいつ……。』

ボリスー怒り

『後悔するのはお前達の方だと思うがな。
出来の悪い部下の前で恥の上塗りをしたくなければ、このまま立ち去るがいい。』

ルシアンー歯を食いしばる

  −− シラクの方を見る。 −−
『そうだ、そうだ。僕とボリスを甘く見るとヒドイ目にあうんだぞ〜。』

シラク

『……やはりな。
偶然とは恐ろしいものだ……。
おい、そこの黒い方。
ボリス・ジンネマンだな?』

ボリスー焦り

!!
『!!!』

ルシアンー驚き

『あれぇ、なんでボリスを知ってるの?僕達ってそんなに有名になったのかなぁ。』

シラク

  −− 詰め寄るように1歩、歩を進める。 −−
『捜していたぞ、ボリス・ジンネマン
いや、”冬の剣”ウインターラー!』

ボリスー焦り

『何の話だ?ウインターラー?』

シラク

『とぼけても無駄だ。
オレ達は剣を追って遠くトラバチェスから、このアノマラドまで来たんだからな。』

ボリスー怒り

『何かの間違いだろう。ボリスはありふれた名前だし、俺はそんな剣について聞いたこともないぞ。』

シラク

……
『あくまでとぼける気だな。
おとなしく剣を渡せば命だけは助けてやったんだが……。
戦いたいというのなら仕方がない。』

■選択肢の時間です。最初は2種。言う言わない。
多分3つ目もあるんでしょうが、ルシアンサイドでは言うを選んだ為分りません。■

ルシアンー丸目

『ボリス、渡しちゃダメだ!
ウインターラーは大切な剣だろ!』

ボリスー普通

……
『…………。』

ボリスー汗

『何故お前が興奮するんだ?』

シラク

『そうか……大切な剣なのか。』

ボリスー焦り

ぐるぐるぐる
『やれやれ。』

シラク

『素直な坊やに免じて、もう一度だけ機会をやろう。ウインターラーをおとなしく渡せ。』

ボリスー怒り

『断る。』

シラク

『物分りの悪いやつだな。……それとも無理強いされるのがすきなのか!?』

  −− ジャックがルシアンに攻撃を仕掛ける。攻撃を受け、後退し膝をつく。 −−

ルシアンー歯を食いしばる

『ぐわっ!』

ボリスー焦り

!!
  −− 声に振り返る。 −−
『ルシアンっ!』

  −− シラクがボリスの隙を突き、銃を撃つ。攻撃を受け、膝をつくボリス。
くすぶっていた焚き火が踏みつけられ消える。 −−

ボリスー焦り

『く……。』

  −− 退路を塞ぐように2人に詰め寄るシラク達。 −−

シラク

『これまでのようだな。
最初からおとなしく渡しておけばよかったのにな。』

ボリスー焦り

『ダメだ…………これだけは絶対……ゼッタイ……。』

ボリスー怒り

『ダメだっ!!!』

  −− 視点が勢いよくボリスへと接近して行く。 −−

−−白転−−

  −− 暗闇の中、声が響く。 −−

左上声:『……必要なのか?』

右上声:『守りたいのだろう?』

中央声:『……力が……。』

左下声:『俺に……血を……。』

右下声:『お前に……力を……。』

左上声:『……契約……。』

左下声:『欲しいのだろう?』

中央声:『……貸してやろう。』

−−赤転−−

  −− ボリスの足元に魔法陣が出現する。 −−

詠唱

−−赤転−−

シラク:!!

  −− シラク達の周辺が急激に冷え、凝固する氷の粒が見えたと思ったとたん2人が凍りつく。 −−

氷結

ルシアンとボリス:!!

ルシアンー丸目

『なんだったんだ!?さっきのは……。』
  −− 凍ったジャックをまじまじと見る。 −−
?

ボリス:……

ルシアンー嬉々

  −− 凍ったシラクを見る。 −−
『むー、なんだ!?』

ボリスー焦り

(俺が魔法を使ったのか?……いや、これは俺の力じゃない……。
まさか……ウインターラーの封印は完全ではないのか?
まずいな。今の俺ではウインターラーを制御できない……
しかも万が一、人の手に渡ったりしたら……)

ルシアンー嬉々

  −− 凍ったシラクの後ろに回り込む。 −−
『何が起きたんだろう!?』
?

ボリスー普通

『…………。
……ルシアン。』

ボリスー焦り

『ルシアンっ!』

ルシアンー笑顔

『ん?』

ボリスー普通

ライディアの町へ急ごう。
これ以上時間を無駄にすると面倒なことになる。』

ルシアンー笑顔

『こいつら完全に凍り付いてるよ?少し調べてみたほうがいいんじゃない?』

ボリスー怒り

『ダメだ。今すぐ出発するぞ!』
  −− そう言うと、ライディアへ向かって歩いて行く。 −−

ルシアンー横目

『……分った。じゃあ行こうか。』

−−暗転−−

樹の町 ライディア

ライディア

  −− 辺りを見回すルシアン。振り返るボリス。 −−

ルシアンー普通

『やっと着いたー。』

ルシアンー真剣

『そういえばボリス……。』

ボリスー普通

?
『…………?』

ルシアンー笑顔

『僕達の任務って、なんだったっけ?』

ボリスー汗

大きい汗
『アクシピターの手紙をライディアの町長に届けることだろう?』

  −− 町長の家の方を見るボリス。そのまま視点が町長家周辺に移動して、再び戻って行く。 −−

ルシアンー嬉々

電球
『そう、それそれ!』

ボリスー汗

汗
『………。』

−−暗転−−

■ここまでがルシアンプロローグです。ほぼボリスサイドと同じなので、見所はルシアンの底抜けのない明るさでしょうか?
ただ、ボリスサイドと違う場所が所々ありました。収集時期が違うのでそのせいかな?■

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