Home >イスピン(Ep1Cp1ドタバタペア) 1p・2p・3p・4p
−− クラドの町、東部門。 −−
−− 首を少し回し、辺りを見る。 −−
『ふ〜ん、ここがクラドか。』
『希少鉱物サイモペインの産地だと聞いてはいたけど……。
いったいどんな所だろう。』
『とにかく町長を訪ねていろいろ聞いてみるのが手っ取り早いよね。
この地方に詳しいだろうし。』
□
−−暗転−−
−− 室内を歩き回っている町長。そこにシャルロットが入ってくる。 −−
−− 振り返る町長。 −−
バタナ町長:
『失礼します。
あの、この町の町長でいらっしゃいますか?』
『私がクラドの町長、バタナだが……なんの用だ?』
−− 横を向く。 −−
『ふむ、君はこの町の人間ではないようだね。
まず言っておくが、私はよそ者をあまり信用しない。』
『外の人間を信用しない理由は、ボクもだいたい知っています。』
バタナ町長:
『ボクはサイモペイン目当てのならず者ではありません。』
『剣術の修行をしながらこの近くの森を通りがかったところで、モンスターの襲撃を受けました。』
バタナ町長:
−− 考え込みながら、少しシャルロットに近付く。 −−
『幸い、ボクは逃げ切れたのですが、一緒に修行をしていた仲間たちは……。
それに、この剣以外の全ての荷物と旅費を失くしてしまいました。』
『助けてください。なにかボクにできることはないでしょうか。』
『ふむ……。』
シャルロット:
『君を試してみてもいいかの?』
シャルロット:
『いきなり重要な仕事を任せる訳にはいかないからな……。』
−− 数歩右手側に歩き、言葉を続ける。 −−
『町の外で生豚肉10個を手に入れてこい。肉が食べたいから豚肉を……って訳ではないぞ。
本当にモンスターを倒したのかどうか、その証拠が見たいだけだ。
武者修行の途中だったのなら、ベービングなんか簡単だろう?
それともただのハッタリか?』
『いいえ、その程度のモンスターならボクひとりで充分です。でもなぜベービングを……?』
−− シャルロットの方を向く。 −−
『君も地域保護結界は知っているだろう?』
『はい。モンスターや敵から生活圏を守るために、町単位で張っている結界のことですね?』
『そうだ。この町もその地域保護結界のお陰で今まで安全に暮らして来たんだが……。』
−− 左手側に数歩歩きながら話す。 −−
『最近、結界に何か問題でも起きたのか、町の近くにまでモンスターが出るようになった。』
『そんな……!』
『それで君がいったいどれ程の実力を持っているのか、試してみたいんだ。
信じて仕事を任せてもよいか……をね。』
『分りました。今すぐベービングを狩って、生豚肉を持ってきます。』
『そうだ。君の力を見せてみろ。』
□
−−暗転−−
−− 頼まれた品を持って帰ってくる。 −−
『ふむ、生豚肉10個を持ってきたのか。』
** 生豚肉10個を渡しました **
『ご苦労さん。
金にならないのに真面目にやるとは、君は悪いヤツではなさそうだ。
おまえもそう思うだろ?なあ、ナンシー。』
−− 右手側に数歩、歩き横を向いたまま話す。 −−
『でも、こんなに早くモンスターを片付けてくるとは……。
君ほどの腕ならギルドに入れるかもしれない。
ギルドでは主に金になる仕事を紹介してくれるからね、そうした方がいいぞ。
金は必要だろう?
この町には自警団の仕事ぐらいしかない。
しかし自警団の仕事は金にならないし、君の足かせになるかもしれない。』
『そのお心使い、ありがとうございます。
それで、その……この付近にはどんなギルドがあるんですか?』
−− 正面を向く。 −−
『ああ、そういう事なら自警団員が詳しい。』
−− シャルロットの元まで歩いてきて向き直る。 −−
『自警団長のガフに会ってみるといい。彼なら力になってくれる。
クラドの町の中、セルバス平原8への出口付近にいるはずだ。』
『はい、いろいろとありがとうございました。
それではこれで失礼します。』
『うむ。何かあったらまた来るがいい。』
+ 経験値入手 +
シャルロット:
□
−−暗転−−
−− 宿屋付近まで歩いてきて立ち止まる。 −−
−− 肩を落とすように横を向く。 −−
『はあ……いったいどうなっちゃってるんだろう。
いきなり命を狙われて、崖から飛び降りて、気がつけばアノマラドとは……。
お母様が、いざという時はペンダントが助けてくれるって言ってた。
まさかこんなことになるとはね……。
命は助かったけど……。
このボクが食べる物にも困っているなんて……本当、情けないな。』
『でも……これで本当にひとりぼっちになっちゃったな……。』
−− 顔を上げる。 −−
『ベルナールお兄さま……こんな時にはお兄様に会いたくなっちゃうよ……。
お兄様が今のボクを見たらなんて言うかな……。』
『…………』
『……そういえば、あのとき暗殺者を指揮していたのは叔父の右腕、グレッグだった。
ならば、やはり今回のことは叔父と公爵連合の仕業に違いない。』
−− 北の空を見上げる。 −−
『……そこまでしてオルランヌを手に入れたいのですか?
ボクはあなたが考えるほど弱くありません。
この屈辱は決して忘れない。
そう、きっと、必ず……。』
ニワトリ:
−− 何かに驚き逃げ出すニワトリ。 −−
シャルロット:
−− 考え込むシャルロットに茶髪の少年が勢いよくぶつかってくる。衝撃で座り込む2人。 −−
−− ペンダントを落としたことに気が付き、探して拾いあげ、しまう。 −−
シャルロットとマキシミン:
『あっ……なに?』
『やれやれ……。
ちゃんと前を見て歩けよ、なにぼーっとしてんだ?
だからぶつかるんだよ。』
『これからは気を付けろ。
じゃな。』
−− 立ち去ろうとするマキシミンを足止めする。 −−
『なんだって?厚かましいヤツめ。
ちゃんと歩いていなかったのはそっちだろ?』
−− 顔を背ける。 −−
『あ〜、ぐだぐだうるさいな。ケンカ売ってんのか?』
−− 顔を向ける。 −−
『ケンカ?図々しいにもほどがあるぞ。
無礼者!今すぐ謝れ!』
『はぁ、本当にうるさいな。女みたいだぞ。』
『なっ……!?』
『あ〜あ、分った、分りました、もうさっさと行けよ〜!
ではこれで!』
−− そう言うと走り去って行く。 −−
−− 後を追う。 −−
『ちょっと!おい!!』
−− 追いかける事を諦める。 −−
『なんてヤツだ!!
人をなんだと思ってるんだ!』
『覚えてろよ!次に会ったらただじゃおかないからな!』
□
−−暗転−−s
■色々考えた末排除しましたが、剣を振り回し威嚇しています、姫様。いくらなんでもその対応は……(苦笑
マキシミンサイドとは立ち位置と剣振り回しモーションが違っていたりします。
(セリフも1箇所違ってます。)
別のデータなのは多分名前のせいかな?
■
★ 失礼なやつ ★
→マキシミンを追いかけてみる。 マキシミンサイドへ
→むしろマキシミン視点で衝突を見る。 衝突前
→このままシャルロットを追いかける。 このまま下へ
『失礼します。あなたがクラド自警団の団長ですか?』
『ああ。
俺がクラド自警団の団長、ガフだ。』
『初めて見る顔だな。』
『あ、はい。ボクはシャル……いえ、イスピン・シャルルと申します。』
『ギルドで働きたいので、いろいろと教えてください。
バタナ町長がガフ団長に聞いてみるといいとおっしゃいました。』
『町長が?じゃあ断れないな。
ナルビクに行くのがよい。あそこにはふたつの大きなギルドがある。
ひとつはアノマラド王家直属のギルドで貴族の子弟が多いアクシピター。
コネがないと入るのは難しい。』
−− 横を向く。 −−
『もうひとつは多国籍ギルドシャドウ&アッシュ。悪い噂はあるが、実力本意で差別もない。』
−− 向き直る。 −−
『どちらも実力がともなわなければ入れないのは言うまでもない。もちろんどっちにするか決めるのは君自身だ。』
『そうですか。
いろいろ教えてくださってありがとうございます。』
(ふむ……ボクの正体を隠すにはシャドウ&アッシュがいいね)
『それはそうと……女っぽいな、君は。
俺は最初女の子かと思ったぞ。名前もイスピンだっていうしな……。』
『「女の子かと思った」だって!?』
『い、いや……。なんでもない、なんでもない。気に障ったのなら許してくれ。ははは。俺が悪かった。』
−− 横を向く。 −−
『俺はただ心配になっただけだ。ははは。
ギルドの仕事はどうも荒っぽいからな。ははは。』
−− 向き直る。 −−
『は・は・は。ご心配なく。そういうことには慣れてますから。は・は・は。』
『あ!そうだ。
ひとつ頼んでいいかな?
ギルドについて教えてやった情報料がわり……と、言いたいところだが別に報酬も払おう。』
−− 報酬と聞きガフに迫るイスピン。驚くガフ。 −−
イスピン:
ガフ:
−− 顔をそらすガフ。 −−
ガフ:
『どんなことでしょうか。』
『うむ、ナンシーばあさんが編み物に使うクレミノの毛玉を欲しがっている。』
−− 向き直る。 −−
『これを俺の代わりにナンシーばあさんに届けてくれないか?』
−− 毛玉を手渡す。 −−
** クレミノの毛玉 **
『クレミノの毛玉をナンシーはあさんに渡してきたら謝礼はするよ。
とにかく依頼は依頼だからな。
じゃ、頼んだぞ、イスピン。』
『はい、いってきます。』
−− 走ってその場を離れ、少し離れた場所で立ち止まる。 −−
『…………。
危なかった。正体を隠そうと思っていながら本名を口走っちゃうなんて……。
ボクってあわてもの。思わずお母様の幼名であるイスピンを……。
お母様の名前がボクの名前になってしまったな。
”イスピン・シャルル”か……ふふ。』
−− ガフのいる方向を向く。 −−
『でも……ボクが男の子だって?失礼しちゃうな。
本当にもう……イスピンは女の子の名前なのに!』
□
−−暗転−−
−− 町長の家に着くと、真っ直ぐにナンシーおばあさんの元に歩いて行く。 −−
『誰だい?』
『はい、ボクは……イスピンと申します。』
『ガフ団長に頼まれて来ました。
はい、クレミノの毛玉です。』
『ほら、この前の若者だよ。
若いのになかなかしっかりしておる。』
−− イスピンが、ナンシーに毛玉を手渡す。 −−
『そうかい、そうかい!
取りに行こうかと思っていたところだよ。
ありがとう、坊や。』
『ボクは!!』
『うん?なにかね?』
『なんでもありません。』
『お使いご苦労さまだったね、坊や。これでも食べなさい。
焼き立てだからおいしいよ。』
『ばあさんが作る物はなんでもうまいぞ。』
−− ナンシーが、イスピンにフルーツパイを手渡す。 −−
『ありがとうございます。おいしそうですね。』
『よ〜く見ると、坊や、美形だね〜。女の子にモテモテなんじゃないかい?ほっほっ。
また来ておくれよ。』
『またな。』
ナンシー:
−− 建物入り口まで歩いてくる。 −−
『はぁ。これからは男の子として生きていくのかな……。
いつかのシルバーすかる大会のときにも男の子だと間違われたことがあったよ。』
−− 顔を横に向ける。 −−
『もちろんそっちのほうが好都合だけどね、正体を隠して生きるためには……。
徹底的に男になりすましてみせる。』
−− 入り口方向を向き、剣を真っ直ぐ見据え振り下ろす。 −−
『よし。ガフさんに報告しよう!』
□
−−暗転−−
『おお、届けて来てくれたのか。
助かったぞ。
さあ、これが報酬だ。』
** ヒールP(小)と経験を入手。 **
『ありがとうございます。』
『ナルビクに行くんだったな。セルバス平原8からパレンシア海岸、クライデン平原を抜けるのがよいだろう。
無理するなよ。強いモンスターが出るからな。ところで、結界石にクラドのワープポイントを登録したか?
ワープポイントの登録は踏むだけで大丈夫だ。登録しておけばいつでも行ける。
旅がずっと楽になるってわけだ。』
『そうですね。
ガフ隊長、どうもありがとうございました。』
『はは、いいって。
ギルドのこと、うまくいくことを断ってるよ。』
『それではボクはこれで。』
□
−−暗転−−
■ ここまでがクラドでの出来事です。男装プリンセス生誕! ■
→続きの話、ナルビクへ
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