Home >イサック(Ep2p0 BonBoyage) 1p・2p・3p・4p・5p
−− リカス&ムートにやってくる2人。ムートの元へと走り寄るアナベル。 −−
アナベル:
『失礼します。』
−− 顔を上げる。 −−
『いらっしゃ〜いあれ?何だ?二人一緒か?』
『ハハ、それがですね……。』
『あ、もしかして広場で騒いでたって言う?……だよな?』
−− リカスの方を向く。 −−
『アナベルとイサックお兄ちゃんは騒いでないもん。騒いだのはあのブサイクおじさんだもん。大したことなかったのに。』
『ムートを可愛がってくれる人で悪い人はいないからな。お嬢ちゃんを信じよう。
今日はムートに会いに来たわけじゃなさそうだし……。仕事を探しているのか?』
−− ムートの方を向くアナベル。 −−
『あ、いいえ。ものを盗まれて取り返す方法を探してまして。
ほおひげ団というやつらに盗まれたものですが。』
『……ここに来る前に他のとこも寄って来ただろ?』
『はい、酔っ払いブルーホエールとマグノリアワインに寄って来ました。』
『それならわかってると思うけど。俺の答えも一緒だ。聞きたいなら繰り返すけど……。』
『他の町に行って探すしかないか……。』
『他の町?闇市か競売に行くつもりだな。
ふむ……。おせっかいするつもりではないが……。
こんな小さい妹まで連れて行くのに旅費はあるのか?』
『少しならあります。
充分ではないけど、途中で仕事を探すつもりです。』
『家族連れだと何か困るだろうが、えらいな。
ムートがなつく人達だから特別にいい情報をあげよう!
大きい仕事があるけど参加してみるか?』
『大きい仕事?参加?』
『最近、面倒なモンスターが再び現れたみたいだ。
ゼリーキングというモンスターなんだが、そいつを倒してくれればいいんだよ。』
『ゼリー?食べれるの?』
『アハハハ!お嬢ちゃん、それは直接目で確認してみな〜。』
『そう?イサック、ゼリーキング見に行こう!
アナベルはゼリーキング見たい。プニプニするかどうか押してみるの!』
−− 外へと向かって走り出ようとするが、動かないイサックの後ろで立ち止まる。 −−
『行くのは問題ではないけど、ゼリーキングをどうやって見つけるかが問題ですね。』
『そんなことは心配せずシャドウ&アッシュを訪ねてみな。
ベクレールが詳しく教えてくれるから。
ゼリーキング討伐作戦はアクシピターでも行っているが、そこは人を選ぶからな。
お前達はよそ者で、こそ泥だと誤解までされたから、アクシピターの方では仕事をくれないと思ったんだよ。
だから、シャドウ&アッシュに行ってみな。』
イサック:
『イサック、早く!行こうよ!アナベル一人で行っちゃうよ?』
−− アナベルの方に振り返る。 −−
『え?そうだな。行こう。』
−− イサックがリカスの方を向く。 −−
『忘れずに行ってみてくれ。
報酬が結構良いらしいから、他の町に行くならしばらくの間の旅費にはなると思うよ。』
『はい、ありがとうございます!ハハハ!』
−− アナベルの方を向く。 −−
『アナベル、外で話そう。』
『わかった。おじさん、ワンちゃん、バイバイ!またね!』
リカス&イサック&アナベル:
−− クエストショップを後にするイサックとアナベル。 −−
□
−−暗転−−
−− クエストショップ外、船着場前広場中程で立ち止まる。 −−
−− アナベルの方を向く。 −−
『アナベル、どうする?』
−− イサックの方を向く。 −−
『うん?何が?』
イサック:
『悩んでいれば何かが変わるの?アナベル、悩む人嫌い。
遠くを見ない人も嫌い。』
『遠くを見る……か……。』
(アナベルの言う通りかもしれないな。今こうしていたって何も変わらないしな……。
リカスさんの言う通り、報酬をもらってから他に移動する方がいいかもな。メルがくれた守護符が変なところに流れないことを祈るしかない……。)
『悩んでるの?』
『いや、シャドウ&アッシュに行って最初になんて挨拶しようか考えてた。
失礼します、こんにちは。いつも同じ挨拶だからな。』
『あのね、イサック〜そんなことで悩まないでよ。本当におじさんみたい。』
『ハハハ!!おじさんか……。そうだな、おじさんだよ!
さあ、アナベル、ではおじさんとシャドウ&アッシュに行ってみるか?』
『ゼリーキングが本当にプニプニしているか見に行こう〜!』
『うん!アナベルが自分で押すんだ〜!』
−− その場を後にする2人。 −−
□
−−暗転−−
−− シャドウ&アッシュへやってきた2人。受付のベクレールの前まで歩いて来る。 −−
『何かご用ですか?
初対面だと思うんですが……新規登録されますか?』
『はい、あの……。あ、この地域は初めてで登録とか手続きとかはよくわかりません。
クエストショップのリカスさんからモンスター討伐に関する仕事があると聞いて来ました。』
『あ、リカスさんがモンスター討伐の話をしてくれたんですね。』
『はい、ここを訪ねたらいいと言われまして。』
『はい、説明しましょう。ですが、その……。』
イサック:
『娘さんはどうしますか?
一緒に参加されるんですか?』
『娘じゃない……。』
『あっ、失礼しました。妹さんのようですね。
一緒に参加しますか?』
『アナベル力持ちだよ!だからアナベルも一緒に行く。
くまさんも一緒に行く!』
(本当に大丈夫かな……。うむ……。置いていくわけにもいかないし、アナベルにも良い経験になるかもしれないから一緒に行こう。)
『モンスター討伐に子供を連れて行くのは危険すぎませんか?
私には関係ありませんが。』
『あたし子供じゃないわ!行くの!』
『アナベル、叫ぶなって。
大丈夫です。妹も登録してください、ハハハ!』
『まあ保護者がそう言うなら。
それでは、モンスター討伐について簡単に説明をしましょう。
ゼリーキングを片付ける事が今度の仕事の目的です。
ゼリーキングは以前にも問題を起こしたモンスターですが、最近また現れて問題になっています。』
『ゼリーキングって何?』
『ゼリーキングはゼリッピを生産し続ける面倒なモンスターです。しかし、その威力はゼリッピとは比べ物にならないほど強いです。
賞金に目が眩んで自分の実力も知らずに飛び込んだら死ぬこ事もありえます。
ゼリーキングは一般のモンスターとは違って、この魔物の羅針盤を通してのみ見つけることができます。』
『そうですが。
あ、もし羅針盤が壊れたり、討伐に失敗したらどうすればいいですか?』
『最初の一つはただで差し上げます。
しかし、気絶してしまうと羅針盤は消えます。もちろん二つ目からは、1000SEEDを払って羅針盤を再購入しなければいけません。私のところに来てください。』
『気絶しなければいい。だよね?』
『アナベル、でも常に気を付けた方がいいんだ。わかったか?』
『大丈夫よ、アナベルを信じて!』
イサック&ベクレール:
『わかりましたか?この魔物の羅針盤を持って、クライデン平原4に行ってみてください。』
−− 魔物の羅針盤を手渡す。 −−
『この任務の本当の終わりはゼリーキングの証を持って来ることです。
ゼリーキングは模様が刻まれた特別な証を持っているんです。ゼリーキングを倒せばもらえます。』
『はい、ではまっすぐクライデン平原4へ行けばいいんですね?』
■ 顔無しセリフ枠でした。 ■
『はい。』
『行ってくるね〜!』
イサック&アナベル&ベクレール:
−− シャドウアッシュを後にする2人。 −−
■ 謎解き型イベント台詞。 ■
『あれ……何かおかしい。
この地域では普通、黄色や緑のゼリッピだけ生息してると思ったのに、4種類の色のゼリッピがみんな存在するなんて、前はなかった現象だ。』
(フィールド中央の色とりどりのパネル……美しいですね。
各パネルの色は触れ合ってまた新しい色を作ります。
まるで相手と自分が互いに与えた影響が重なっていくように。
ああ〜同じ色は同じ色どうし合わせたほうがきれいじゃありませんか?あのゼリッピを同じ色のパネルの上に乗せることができたらいいのに!
ですが急がなければならないでしょう。時間があまりありません!)
『な……何?どこかから何かの声が聞こえる……?
まるで自分の頭の中から聞こえるみたい。一体これはどこから聞こえてくるんだ?!
どこかで聞いたことのあるような変な口調が引っかかるけど、言われたとおりゼリッピを同じ色のパネルに乗せてみよう。
強い打撃を与えるとゼリッピが死んでしまうから、できるだけやさしく叩いてパネルまで誘導しよう!』
−− 各色のゼリッピを誘導後。 −−
(おめでとうございます。やはりこのくらいの問題は難しくないようですね。
しかし次は期待してもいいですよ。)
『この言葉に従うのはあまり気が乗らないが……。
選択の余地がないな。
上のほうに現れたポータルから次へ進もう。』
■ 次マップ侵入。 ■
『ここは墓?
共同墓地か何かだろうか?どうしてあんなふうに並んで……。
うん?碑石に何か書いてるようだけど……。
ざっと読んでみることにしよう。何か重要な手がかりがあるかもしれないから。』
■ 碑石の内容。計9。左下から右方に右上まで。 ■
《ここには8人のステキな若者達が埋まっています。
本人達が大事にしていた物を一緒に入れてあげたかったのですが……。
ルシアンのアレグロ、ボリスのウインターラー、ティチエルの栄光の笏、ミラのエターナルサークル、シベリンのブラッディミスト、ナヤトレイの引導者の目、マキシミンのミストラルブレード、イスピンのシュペリアルキューブ……。みんな主人達に返してください。
-敬具 名前の分からないベテラン旅行者-》
《いや〜お爺さんみたいな冒険家になると言っていたのにこんなに早く死んでどうするんですか?
たまにキイキイ言う音はイマイチでしたがオカリナの演奏もよかったのに……残念ですね。あの世に行ったら友達とみんなで仲良く暮らしてください。》
《この先いくらでも時間のあった若者が大切な時間を深刻に心配ばかりして結局逝きましたね。
人生なんて大したものじゃないですよ。もうちょっと笑って過ごしたらよかったのに。
そうだ、いつもあなたが着けていた古いマントもきちんと広げて入れましたよ。》
《何かあるとすぐに泣くのはよくない癖です。笑う姿がかわいいこと、知りませんか?
どうかあの世では泣かずに笑ってください〜!
そして……死ぬ瞬間まで私をおじさんと呼んだのはひどかったです。
私のどこがおじさんなんですか……。》
《怒りっぽかったですね。あの……高血圧はもしかしたらあなたの死亡原因のひとつかもしれません。
生き残るためにわざと強い振りをしたりしましたね?本当は弱くて優しい自分の心を苦労して隠してましたが、あなたの友達はみんな知っていましたよ。》
《レディ、レディと言いながら……彼女ひとりもできず逝きましたね。
過去は思い出せない、変な悪夢ばかり見てろくに眠れない。
……可哀相な人。もう安らかに眠ってください。》
《あらゆる苦労をして守ってあげたのに分かってもらえずせいぜいペット扱い……。もし生まれ変わったら、いい環境で明るく、子供らしい子供として生きてください。》
《幼い頃から空腹と借金にまみれて、ひどくつらい日々を過ごしたあなた。結局、光を一度も見れず、こうして虚しく逝きましたね。
どこに行ってもあなたの痕跡が残っています。クラド武器店に借金16500SEED、ナルビク魔法商店に借金10500SEED……等々。
そしてシャドウ&アッシュになんと30000000SEED……。
しかしこの瞬間も増えていることでしょう。月5%の利子ですから……。
多くの人々があなたを恋しがるでしょう……。》
《敢えて男装しなくてもよかったのに、男装に苦労しましたね。
それ以外にあまり言うことはありません。私もけっこう大変ですね。
墓碑に文を書くということ……。あなたが最後で嬉しいです。
とにかくさようなら。》
−− 一つずつ碑石を読む2人。 −−
−− 最後の碑石を読んでいるとロングソードグッドナイトが現れる。 −−
イサック&アナベル:
−− ロングソードに気がつき走り寄る2人。 −−
『お前、何しに来た!!』
『アナベル、君もこの人と知り合いか?』
アナベル:
『ハハ、またお会いしましたね。ここには何のご用が?』
『特にありませんよ。風や水と共に流れるのが私の本業なんでね……。ハハ〜。』
『実は、うむ……ちょっと事故を起こしまして。面倒なやつらが付いて来ちゃって……これが、一人で処理するにはちょ〜っと大変なんですよ。
ちょうどこっちに人がいそうだったから逃げて来たんです。』
『イサック!あっち!!』
−− ロングソードグッドナイトの背後から走ってくる集団がいる。 −−
−− 振り返る。 −−
『あっ!やつら早いな。では私は失礼〜。』
−− イサックとアナベルの間をすり抜け逃げるロングソード。 −−
『あれ?!』
『あたしはこれのために来たんじゃないの!ゼリー!!ゼリーが見たいの!!』
−− クマを地面に叩きつける。 −−
−− アナベルの方を向く。 −−
『アナベル、落ち着いて!とりあえず、あいつらから片付けよう!』
−− 相手集団の方を向き、相手に向かい駆け出す。相手も同じように2人に向かい走り寄る。 −−
−−破転−−
■キリ悪いですが、容量の関係で切り!
墓石の内容は酷い内容ですねぇ……。長剣さん……酷いよ。
アナベル0−5の感想で並行だと思ってたら既に合流済みでした……。忘れすぎにもほどがある。OTL■
→続きの話、ゼリーキング討伐続きへ
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