Home > マキシミン(Ep1Cp1ドタバタペア) 1p・2p
『さて、そろそろクラドに行ってみるか……。』
『……あ。
ちょっと、なにかを忘れたような……。』
−− 空や地面を見たりしながら考え込む。 −−
『しまった!用件をまだ聞いていなかった!くそ……。
シャドウ&アッシュに戻ってベクレールに聞かないとな。
うう……面倒だ……。』
Chapter1 闇の中の少年
『ベクレール!今度のクラドでの仕事はなんだよ?』
『いやあ、ルベリエ様もあなたがどんな仕事か聞きもせずに出て行ったって、面食らってましたよ。』
『いいから質問に答えろ、どんな仕事だ?』
『クラド自警団に、例の依頼に対する返事を伝えて、その返信をもらってくる事です。簡単な事ですね。』
−− そう言って、マキシミンに手紙を手渡す。 −−
** ルベリエの手紙 **
−− 顔を背ける。 −−
『それが簡単だと?
はっ、金がかからないと思って、やってくれたね。
あのド田舎まで行って来るのか……くそ。』
『あれ、この前クラドに行ってたとき、結界石にワープポイントをチェックしておいてなかったんですか?
ワープポイントにさえチェックしておいたら、すぐに行き来ができるはずですが。』
−− ベクレールに背を向ける。 −−
『……俺の結界石と装備、この前の依頼で失ってしまったんだ。
覚えてるだろ?』
『ああ〜そうでしたね。』
−− ベクレールに向き直る。 −−
『「ああ〜そうでしたね」って……。
おい、その時報酬の代わりと言って未登録の結界石ひとつしかくれなかったのはどこの誰だよ?』
『まあまあ。わたしだって時には忘れる事もありますよ。』
−− ベクレールに背を向け、肩をすくめる。 −−
『ほう。
ベクレールがわすれたぁ?不思議な事もあるものだな。』
『……マキシミンさん。』
『冗談だよ、冗談。とにかく、まずはナルビクの東にあるワープポイントからチェックして出発しなきゃならないな。二度も苦労したくはないから。』
『当然ですね。それに……。』
『うん?まだ何か?』
『最近ギルド内で、よくない噂があります。ギルド員が書類や依頼内容を捏造して、不当な利益を得ているという。』
『ふーん、そうか?
初耳だね。』
『まあ、尻尾を掴めたらギルドのほうからも何か決断を下すんでしょうね。
厳しい処置になると思いますよ。』
『へえ……で、なぜ俺にその話を?』
『さあ、何故でしょう?
とにかく話はこれで終わりです。できる限り早いうちに、仕事を終わらせて帰ってきてください。』
『分った分った!行ってくる!』
−− そう言うと走って外へと向かう。 −−
□
−−暗転−−
−− クラドの町西部門前にいるガフの元までやってくる。 −−
『クラド自警団の団長のガフさんですね?
シャドウ&アッシュから来ました。』
『ああ、待っていたぞ。
ルベリエ支部長の手紙はもっているな?』
『もちろんです。』
−− 手紙を手渡す。 −−
** ルベリエの書簡を渡しました。 **
+経験値入手+
『ふむ……やっぱり予想通りか……。
分った。ではこの手紙をルベリエ支部長に渡してくれ。』
−− 手紙を手渡す。 −−
** 自警団の書簡 **
『はい、そうしましょう。他になにかお届け物とかはないんですね?』
『別にないぞ、ただ……。』
『ただ?』
『い、いや、なんでもない。気にするな。』
『もしかして私達のギルドと関係のあることですか?』
『いや、そんなものではない。』
『へえ、でしたら、もしかして傭兵に依頼したい用件でもあるとか?』
『あ、そう、それなんだが……。
むむぅ。どうにも悩んでしまうな……。
ギルドとか傭兵に依頼していいような仕事ではないようでな……。』
『ん?なにかの依頼でしたら話してみてください。ギルドよりずっと安くしますから。』
『それ本当か?そうしてくれると助かるんだが……。でもちょっと地味で面倒な仕事でな。大丈夫か?』
『どんな仕事ですか?』
『あ、それがな?ちょっと大きな声では言えないが……クレミノの毛玉を持ってきてくれないかね。3つほどな。』
『クレミノの毛玉?あの目玉の大きなモンスターの毛のことですか?』
『そうだ、それだよ、それ。』
『そんなもの別に難しい事ではないですけどね。ですが、クライデン平原8にまで行くことになりますが。』
『そう。時間さえあれば自分で取りに行ってもいいんだが、自警団長が町を留守にするのはヤバイからな。頼んでいいか?』
『任せてください。すぐに行ってきます。
で、報酬は……?』
『うむ……1000 SEEDでどうかね?
距離があるから結構高くしてやったぞ。』
『ちょっと安いですね。そこまで行くのは思ったより面倒なんですよ。』
『相場よりは高いと思うが。ま、いいか。
急ぎのことだから200 SEED足してやる。
1200 SEED。これ以上はだめだ。』
『乗った!
じゃ、行ってきますから、待っていてくださいね。』
『あ、お前、レベルや能力の管理は大丈夫か?』
『ま、そんな奴も相手できないほど下手ではありませんし、能力はもちろん私の好きなようにやってますよ。
たとえば、斬り付ける能力を上げるなら……。』
『あ……君は傭兵だったなクライデン平原8まで行くには時間がかかるだろうに……時間を取らせた。では頼むぞ。』
『はい。
ではできる限り急いで行ってきます。』
−− その場から立ち去る −−
□
−−暗転−−
−− 少し離れた場所で立ち止まる。 −−
『ふむ。これで任務は終わり。ついでにアルバイトもちゃっかり。稼ぎとしてはまあまあだな。』
『今回はギルドの金を横領したわけじゃないし、極めて普通に稼いだんだから別に問題は無いだろう。』
『でもクライデン平原8だと結構時間がかかりそうだな。急ごう。』
−− クラドノ町東部門へ向かって走りだすマキシミン。進路の先に立ち止まっている赤いベレー帽の人物がいるが、気が付かないのか止まることなく走っていく。 −−
イスピン;
−−赤転−−
−− ぶつかった衝撃で座り込むが、ペンダントを落とした事に気が付き拾い上げ立ち上がるイスピン。 −−
マキシミン&イスピン:
『あっ……なに?』
『やれやれ……。
ちゃんと前を見て歩けよ、何ぼーっとしてんだ?
だからぶつかるんだよ。』
『な!?』
『これからは気を付けろ。
じゃな。』
−− 立ち去ろうと移動しようとするマキシミンの進路に立ちふさがるイスピン。 −−
『なんですって?厚かましいヤツめ。
ちゃんと歩いていなかったのはそっちのほうだろう?』
−− 顔を背ける。 −−
『あ〜、ぐだぐだうるさいな。喧嘩売ってんのか?』
−− 再び顔を向ける。 −−
『喧嘩?
貴様、図々しいのもほどがあるぞ。
無礼な奴め!
今すぐ謝らんか!』
−− 不満を振り払うように腕を振り上げる。 −−
『はぁ、本当にうるさい奴だな。女みたいだぞ。』
『なっ……!?』
『あ〜あ、分った、分りました、もうさっさと行けよ〜!』
−− 背を向ける。 −−
『それじゃ俺はこれで!』
−− 東部門に向かって走る。 −−
−− 走り去るマキシミンを追いかける。 −−
『おい、待て!!』
−− 諦めて立ち止まる。 −−
□
−−暗転−−
−− 離れた場所で立ち止まり不満を口にする。 −−
『まいったな……なんだ、あいつ?少しぶつかっただけでここまできれるかぁ、普通?
ちぇ。
それでなくても忙しいのにこんな所で時間を食うことになるなんて……。
遅いってベクレールにどやされるのは御免だぞ。
できる限り早くこの仕事を片付けたほうがいいな。
面倒は御免だ。』
−− そう言うと、再び東部門に向かって走り出す。 −−
□
−−暗転−−
■同じように見えてほんの少し違うイベントなこのペア。比べてみてはどうでしょう?
それにしてもマキシミン、女の子口調に気が付かなかったんでしょうかね?■
★ 女々しいやつ ★
→イスピンを追いかけてみる。 イスピンサイドへ
→むしろイスピン視点で衝突を見る。 衝突前
→このままマキシミンを追いかける。 このまま下へ
−− クレミノの毛玉を入手して戻って来る。 −−
『はは、持ってきてくれたか。
助かったぞ。』
−− マキシミンが、クレミノの毛玉をガフに手渡す。 −−
『さあ、報酬だ。あまり多くはないが。』
−− 報酬を手渡す。 −−
** 1200 SEEDと経験 **
『では、またあとで。』
□
−−暗転−−
■ タイミング的には毛玉を渡した後に衝突なのですが、SSが、衝突→毛玉。の順になっているので、かなーり違和感あるのですが、この並びとなりました。
いずれ逆パターンに差し替えたいですねぇ……。 ■
−− ナルビクに戻る前に、手に入れた抜けない剣を見てもらうために武器商店を訪ねる。 −−
マキシミン:
−− 壁際に飾られた武器を眺める。 −−
マキシミン:
−− 壁に掛けられた紋章のようなタペストリーを眺める。 −−
『やあ、爺さん。
久しぶり、元気してた?』
−− 振り返る。 −−
『うむ……?なんだ。
またお前か。』
『またお前か……とはずいぶんだな。
こう見えてもお得意様だろう?無視してもいいのかよ?』
−− 背を向ける。 −−
『ツケも返さんやつをお客だと思ったことは一度もないぞ。』
−− カナクの真後ろまで歩いて来て肩をすくめる。 −−
『ちぇ、ひどいな。近頃ちょっと貧乏くじ引いちまって、金欠なんだ。
もう少し待ってくれればちゃんと返すさ。』
−− 横目でマキシミンを見る。 −−
『ふん、笑わせるな。
その話ならもう聞きあきたぞ。お前のいうことはもう何も信じられん。
お前が用も無しにここまで来るハズがない。いったい何の用だ?』
『へえ。全てお見通しかよ。
どうせ暇なんだろう?これ、ちょっと見てくれよ。』
−− 再び背を背ける。 −−
『それが人にものを頼む態度か?
行儀がなっとらん!』
−− 剣を突き出す。 −−
『まま、そう言わずにちょっと見てくれ。きっと興味沸くからさ。
これ見てよ。剣だよ、それも結構すごい!』
−− 振り返る。 −−
『……剣、だと?
お前がこんな物を買うハズがない……いったいどこから盗み出した?』
『ちぇ、俺をなんだと思ってるんだ……。
盗んだわけじゃない、正当な努力の代価だよ。』
『まあ、そういうことにしておこく。で、何が知りたいんだ?』
『それ、いくら力を入れても抜けないんだ。
形からして真剣らしいんだけどね。
だからどうなってんのかな……って。爺さんに売るにしても抜けないと駄目だろ?』
『ふむ……抜けない剣か……。』
『どうだ?興味深いだろう?』
『ふん、貸せ!』
『はい〜はい〜。』
−− マキシミンが剣を手渡す。受け取り、背を向け調べだすカナク。 −−
『よろしく頼むぜ、爺さん。』
□
−−暗転−−
** 1分後 **
『…………。』
『…………。』
□
−−暗転−−
** 5分後 **
『ふあ〜。
爺さん、まだか〜?』
『…………。』
□
−−暗転−−
** 10分後 **
『うう……爺さん、まだわからないの?』
−− マキシミンを見る。 −−
『爺さんって呼ぶなと言ったはずだが。ぐだぐだうるさいぞ。』
−− 背を向ける −−
『もう止さんかい!あんまりしつこいとこの剣を炉の中に投げ込むぞ。』
−− 肩をすくめる。 −−
『ちぇ、時間かかり過ぎじゃないか?剣ひとつ調べるのになんでこんなにかかるのさ。』
『これが平凡な剣ならワシがここまで時間をかける訳が無いだろうが。』
『うん?』
−− 振り返る。 −−
『お前がどこでこれを手に入れたかは知らんが、この剣……どこで作られたのか、そして何でできているのか、さっぱり分らん。こんな物は初めてだぞ。』
『ま、どこで作られたのかはともかく……コレ鉄かなんかでできてるんじゃないの?』
−− 背を向ける。 −−
『愚か者め。こんな金属はワシにも今まで見たことがないぞ。それに素材そのものに魔力が宿っているようだが、どうやって作ったのか見当もつかん。
勿論、鞘とチルトだけその素材が使われている可能性もあるんだが、それでも飾り用の偽者ではないはずだ。』
『しかしこのままではコイツがいったい何なのか、ぜんぜん分らん。
抜く事だえもできないんじゃ、どうしようもないわい。
鞘と剣が一体では無い事は確かだが……どうやら魔法で抜けないように封印されているようだ。
もっと詳しい事が知りたいのなら、魔法に詳しくて信頼のおけるやつに尋ねてみろ。ワシは魔法はさっぱりだからな。』
−− 振り返ると、マキシミンに剣を返す。 −−
『ま、期待通りの答えは聞けなかったけど……とにかくあんがとさん。』
−− 帰るために出口に向かう。 −−
−− 帰ろうとするマキシミンを呼び止める。 −−
『マキシミン。』
−− 振り返る。 −−
『うん?なんだ?』
『コイツについてはワシなりに調べてみるつもりだが……とにかく当分の間、コイツに関して他の人間には言わないほうがいいぞ。
これほどの剣を盗まれたのなら、きっと向こうもジッとはしていないだろうよ。』
『…………。』
『ま、気を付ければいいさ。』
『冗談ではないぞ、小僧。』
−− 背を向ける。 −−
『……知ってるよ、爺さん。』
−− 振り向く。 −−
『じゃ、また来るからね。何か面白い事でも分ったら教えてくれよ。今日はちょっと用事があるから……。』
『ふん、そんなことはツケを払ってから言え。』
『はい〜はい〜。』
−− 再び出口に向かう。 −−
□
−−暗転−−
■ ここまでがクラドでの出来事です。次はナルビクへ! ■
→続きの話、ナルビクへ
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