Home > イスピン(Ep1Cp1ドタバタペア) 1p・2p・3p・4p
『ここがナルビクか。
シャドウ&アッシュに行ってみよう。
地図を見るとシャドウ&アッシュは町の南東側にあるね。
さて、行こう。』
□
−−暗転−−
−− シャドウ&アッシュに入ってくるイスピン。 −−
−− 受付を少し過ぎた辺りで振返り、受付に向かう。 −−
『こんにちは。
ギルドに入りたくてきました。』
−− 顔を上げる。 −−
『シャドウ&アッシュの傭兵になりたいのか?』
『はい。ギルドに入るには、どうすればいいでしょうか。』
『複雑な手続きはない。その代わり簡単なテストを受けてもらう。
その結果でルベリエ様が判断する。』
『それだけですか?』
『ここは多国籍傭兵ギルド、シャドウ&アッシュ。
傭兵に身分や過去は意味がない。重要なのは実力だけだ。』
『気に入りました。』
『テストに必要な事項を確認する。』
−− 手元の紙を見ながら返答を書き留めていく。 −−
『名前は?』
『イスピン。』
−− 顔を上げる。 −−
『傭兵になりたい理由は?』
『生きて行くための金が欲しい。』
−− 再び手元を見る。 −−
『特技は?』
『細剣を扱う素早い剣術。』
−− 剣術を実演してみせる。 −−
−− イスピンを一瞬見る。 −−
『奥でシャドウ&アッシュ・ナルビク支部長のルベリエ様の面接を受けてくれ。』
−− 奥へと向かうイスピン。 −−
□
−−暗転−−
『……イスピンだったか?
我がギルドについてはだいたい知っていると思うが、簡単に説明させてもらうぞ。』
−− 横を向く。 −−
『シャドウ&アッシュは全大陸にその影響力を及ぼしている多国籍ギルドだ。
金さえ払ってくれればどんな依頼でも受ける。
だから身分や出身などでここでは何の意味も持たない。もちろん過去もな。
そいつが聖人でも、犯罪者でも我々の仕事とは関係ない。
重要なのは実力と依頼内容の厳守、それだけだ。他のことはどうでもいい。
ギルドに入るのはそんなに難しくない。
依頼の成功こそ入会許可となり、それがまたメンバーとして認められる道となる。
ただ、ひとつ条件がある。我々は単独行動は好まない。
ペアで動くほうが安全で確実だし、またペアでないとマトモな仕事は任せない。
正式にギルドメンバーとなるには、まずテストをクリアし自分の実力を証明する。
そして同じくテストニ合格した同僚とペアを組む。
テストを受ける意志はあるのか?』
『はい、テストを受けます。
でもボクは、ここは初めてですので知り合いもいませんし、ペアを組める人がいません。
まだペアを組んでいない他のギルドメンバーを紹介してくださいませんか?』
『紹介……?紹介か……。ふむ、難しいことではないがね。』
−− 少しの間 −−
『ああ、そうだ、ちょうどいいヤツがいる。そいつとペアを組めばいいだろう。』
『どんな人ですか?』
『まあ、会えばわかる。面白いヤツだからな、いいペアになれると思うぞ。』
−− 間 −−
『よし。ではテストの内容を教えてやろう。
トゥートゥーの殻20個を集めてこい。
あの程度のモンスターを軽く処理できないようでは話にならん。』
−− 横を向く。 −−
『では、行ってこい。
立派なペアを組み、有能なギルドメンバーになってくれることを祈っているよ。ふふっ。』
『はい。では。』
−− テストを受けに外へと向かう。 −−
『ふっ。
これはまた、面白いペアができそうだな。』
□
−−暗転−−
−− テスト課題を集めて帰ってきて、受付前まで歩いて来る。 −−
『ベクレールさん、テストの課題を持ってきました。』
−− ベクレールにトゥートゥーの殻20個を手渡す。 −−
−− イスピンを見る。 −−
『ほお。思ったより早いな。トゥートゥーの殻20個……確かに確認した。』
『ではこれでボクの実力は認定されたのですね?』
『そうだな。』
+経験+
『では中に入ってルベリエ様に報告してくれ。
特別な場合でないかぎり、ルベリエ様に直接報告することはない。
今回は初めての仕事だからな。』
『はい、では。』
−− ルベリエのいる場所まで歩いて行く。 −−
□
−−暗転−−
−− ルベリエの元へとやってくると、見覚えのある人影を見つけるイスピン。 −−
『あー!キミはあの時の!?』
−− マキシミンが振り返る。 −−
『クラドでぶつかった、無礼で図々しいヤツ……。』
『うん?
おまえ……誰だ?』
『なっ!?』
『ふむ……。』
『ああ!クラドにいた女々しくてうるさい奴か。』
『やっと思い出したのか?
バカだとは思っていたが、想像以上に深刻だな。』
『なに、バカだと?なんでガキのクセに知ったふうな口をきくかな!?
あ〜、なんでそんなにつっかかるかね〜。』
『話はもうやめだ。おまえと話すことなんてない。』
−− イスピンに背を向ける。 −−
『同感だね。』
−− 同じように、マキシミンに背を向ける。 −−
イスピン:
マキシミン:
−− ルベリエの方を向く。 −−
『ちっ!!!!』
−− 同じく、ルベリエの方を向く。 −−
『ふん!!!!』
『知り合いなのか?
よかったじゃないか。
ちょうどいい。いいペアになれるぞ。』
『なに?ペア??こいつと!?
冗談だろう?』
『まさか紹介してくださるとおっしゃってたのは、こいつなんですか?』
−− イスピンの方を向く。 −−
『なに?こいつ呼ばわりかよ!
誰がおまえなんかとペアを組むかってんだ!?』
−− マキシミンの方を向く。 −−
『こちらこそお断りだ。』
−− 二人の間に火花が散る。 −−
−− イスピン、マキシミンの順にルベルエの方を向く。 −−
『ペアなら他の人と組みたいです。
他の人を紹介してください。』
『おい、そこの新入り。
シャドウ&アッシュで活動している傭兵は皆すでにペアを組んでいる。
そこのマキシミンを除けばね。
ペアを組めないのならここでの活動は認められん。
それでも嫌なのか?だったら出ていけ。』
−− 考え込むように背を向ける。 −−
『もう少し考えてみます。
考える時間をください。』
−− 再びルベリエを見る。 −−
−− イスピンを見る。 −−
『考えも何も!俺は断るぞ!!』
−− マキシミンを見る。 −−
『く……こいつ……!!』
『マキシミン、ちょっと話がある。
新入りは外で待っていてくれ。』
−− イスピン、マキシミンの順でルベルエの方を向く。 −−
『はい、では。』
−− マキシミンを見る。 −−
−− マキシミンがイスピンを見る。その視線を背にその場を離れる。 −−
★ ペアを組むか否か? ★
→気になるのでマキシミンの元に留まる。 マキシミンサイドへ
→このままイスピンを追いかける。 このまま下へ
□
−−暗転−−
『話はまとまったか?』
『いえ、まだ……。
マキシミンってどんな人なんですか?
なぜマキシミンにだけパートナーがいないんですか?』
−− 顔を上げる。 −−
『マキシミンとペアを組むとギルドをやめたり、パートナーの変更を希望したりする。
あいつは身勝手だ。
パートナーの行動ひとつでペアの運命は決まるからな。無理もない。』
『そうですか……。』
□
−−暗転−−
−− ギルド員の背後から尋ねる。 −−
『あの……マキシミンという人を知っていますか?』
−− 振り返る。 −−
『うん?なぜ俺にそんなことを聞くんだ?』
『今度そのマキシミンという人とペアを組むことになるかもしれないのです。
どんな人なのか知っておきたいのです。』
『ははは、それ本当か?
久しぶりだな、マキシミンにパートナーなんてよ。
あいつ、身勝手なように見えるが、そんなに悪いヤツではないな。
なんとか貧乏から抜け出そうと頑張ってはいるんだが……。
どうやらギルドに借金があるみたいでな。
いやな仕事を押しつけられているようだぜ。』
−− 背を向け考える。 −−
(借金……?)
−− 向き直る。 −−
『もしオエアを組むならよろしく頼むぞ。
意外といいヤツだからな。』
『はい……。』
□
−−暗転−−
■画像流用。この時マキシミンはイスピンの立つ場所に背を向けています。■
−− ルベリエの元へ戻って来るイスピン。不満そうに背を向けているマキシミンがいる。 −−
『どうだ新入り、考えは決まったか?』
マキシミン:
『…………。』
『あまり深く考えなくてもよい。今は他にメンバーがいないのだからしかたがない。
パートナーに問題があれば新しいメンバーが入ったら取り替えてやる。』
『はい……ペアを組みます……。』
−− マキシミンを見る。 −−
(こういう条件なら……こいつとはすぐにお別れできそうね。きっと問題児だろうから)
−− マキシミンがイスピンを見る。 −−
マキシミン:
−− 2人共ルベリエの方を向く。 −−
『ふむ、ペアを組むことに同意したからには、これからはペアで働いてもらうぞ。
これからの仕事はベクレールが担当する。
依頼の有無をチェックするように。
話はこれで終わりだ。
せっかく組めたペアなんだ、仲良くやったほうがお互いのためだぞ。
では、もう行け。』
『もちろん仲良くやりますとも、はい。』
−− イスピンの方を向く。 −−
『よろしくね〜、新しいパートナーさん。
なんてカワィィ〜顔なんだ〜もう〜。』
『ア・ハ・ハ・ハ。』
−− マキシミンの方を向く。 −−
『こちらこそよろしく。
どうやらボクのパートナーは相手を喜ばせる方法をよ〜く知っているようだ。』
−− 外へと向かう。 −−
−− 後を追うように、マキシミンも外へと向かう。 −−
−−白転−−
−− ギルドの裏出入り口から外に出てくる2人。イスピンが立ち止まりマキシミンに向き直る。 −−
マキシミン:
『ボクはキミをパートナーとして認めたわけじゃない。』
−− 柵の傍まで歩いて行き海を見ながら言葉を続ける。 −−
『食べていくために仕方なく現実と妥協をしただけだ。』
『あ、それ、俺のセリフ。』
−− 少しだけイスピンの傍に近寄る。イスピンが振り返る。 −−
『俺こそ、しか〜あたなくペアになったふり〜をしただけさ。
お前こそ俺に感謝しろよ。俺がいなければギルドに入れもしなかっただろう?』
『ボ・ク・が・キ・ミ・に感謝?
誰が誰に?』
−− 少しマキシミンに詰め寄る。 −−
『感謝ならキミがボクにするべきだろう?』
−− 背を向ける。 −−
『キミの話はいろいろ聞いた。今まで次々とパートナーにふられたようだね。
しっかりしろよ。せっかく組めたパートナーにまた断られたくなければね。』
−− 反射的にイスピンの方を向く。 −−
『なに!?』
−− 両手を胸の高さまで上げ肩をすくめる。 −−
『フッ、や〜めた、やめ。
女々しい奴とケンカしたってしょうがない。』
−− イスピンから顔を反らす。 −−
−− 横目にイスピンを見る。 −−
『俺は行くぞ。』
−− 視線を戻す。 −−
『どこに行くんだ?』
−− 再びイスピンを横目で見る。 −−
『なんでわざわざ言わなきゃならないんだ?ついて来る気か?
ペアなら仕事の時にだけ組んでればいいんだよ。』
イスピン:
『することがないんだったら剣術の練習でもするこったな。
自分は強いと思っているようだが、実戦は練習とは違うぞ。
じゃな。』
−− どこかへと立ち去る。 −−
『な……なんて生意気な!!』
□
−−暗転−−
■ここから立ち絵がありません。■
−− 海を見ながら考える。 −−
(ボクはどうしようかな……?)
(ベクレールさんにひとりでもできる仕事を紹介してもらおうかな)
−− ギルド内へと走って行く。 −−
□
−−暗転−−
グレッグ:
−− イスピン達を追い詰めた崖の上で、グレッグが腕を組み待っている。少しして、3人の暗殺者が転移してくる。 −−
『遅くなって申し訳ございません。』
『いい。それより、どうなったのだ?
死体は見つけたのか?』
『…………。
それが……なんの痕跡もありません。』
『なに?なんの痕跡もない!?』
『はい。総力をあげ、崖の付近を探しましたが、なにも見つかりませんでした。』
『それを私に信じろというのか?
何もない?血の痕跡すら見つけられなかったというのか!?』
『……申し訳ございません。』
『ここから逃げ切れるはずがなかろう!
結界を張ってあるから我々以外はワープできないんだぞ!』
−− 暗殺者達に背を向ける。 −−
『城とその周辺も調査したのか?』
『はい。城には戻っていません。ただ……。』
『ただ?』
『結界がひどく変形させられていました。理由は不明です。』
−− 向き直る。 −−
『結界が変形させられていたと?
オルランヌきっての魔法師達が作った結界がか?』
『はい、そうです。』
−− 再び背を向ける。 −−
『信じられないが……本当ならシャルロットが結界を突破し脱出した可能性もあるな。
まぁ、魔法師の誰かが裏切ったとしたら……ありえぬ話でもない。』
−− 腕を横に振り、暗殺者達に命令する。 −−
『作戦を変更する。姫が城に戻れないように城の周囲を徹底的に監視しろ。
姫が城に戻ることだけは、あってはならん!』
『はい、では。』
−− 3人共転移する。 −−
『……くそったれ。これで完全に終わると思っていたのだが……。
やはり思い通りにはいかないのか……。
とにかく公爵に報告を。悪い予感がするぞ。』
□
−−暗転−−
■ 容量の関係で再会辺りの話までとなりました。この頃は本当に仲が……(以下略)。
最後の幕間セリフが酷いなぁ……。マキシミン、根はいい子なんだけどなぁ。ツンデレだからか?ソロなのは。■
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