Home > ミラ(Ep1C1 ゼリーキング討伐) 1p・2p・3p・4p
□
−−暗転−−
『やあ〜!
リカスのおっさん、ひさしぶりだね。』
『おお、これは、ミラじゃないか。
ひさしぶりだな。
で、最近はどうだ?』
『まあまあだよ。』
『はは、そうか?』
『ジュールのことでナルビクに来た。』
『ああ……ジュールの話なら聞いた。
大変だったな、ミラ……。』
『ジュールの仇を追ってるんだ。
青いガレー船!
ヤツらがジュールを殺したんだ!』
『青いガレー船がナルビクに向かったという情報を聞いてね。最近そんな船を見てないか?』
『青いガレー船か……。
さあな、見てないな……。
実はマジックキューブタブレットの調子がよくない。それでこの頃は情報が手に入りにくいんだ。
修理をしないといけないんだが……。
修繕道具を買ってきてくれないか?
商店で売ってるはずだ。
商店の利用方法はわかるだろ?』
『あたりまえだろ。』
『おっさんにかかっちゃ、あたしもまだ駆け出しのころのままなんだな。
その程度は分るから大丈夫だよ。』
『はは、そうだな。
じゃあ、頼むぜ。』
−− ミラが出入口へと歩き出す。 −−
□
−−暗転−−
『リカスのおっさん、戻ったぞ。』
『修繕道具は持ってきたのか?』
『もちろんだ。
これだろう?』
−− 修繕道具を手渡す。 −−
『ありがとう。これは報酬だ。』
−− 報酬を手渡し、マジックキューブタブレットを使う。 −−
『ふむ……どれどれ……。
青いガレー船に関する情報はない。
そもそも近頃ナルビクに怪しい船が来たということすらないぞ。
何か分ったら教えてやるよ。
ああ、そうだ、港で直接調べてみたらどうだ?何か分るかもしれないぞ。』
『そうか。そうしてみるよ。
とにかくありがとう。』
『気にすることはない。
とにかく頑張れよ!
必ずジュールの仇を討ってくれ!』
『分った。また会おう。
ジケル・ボーンスカルが何かつかんだかもな。聞いてみるか。』
□
−−暗転−−
ミラ:
−− 考え込みながら歩く。 −−
『ただいま。
まだ青いガレー船の情報はない。』
−− 右手側を向く。 −−
『それで……うん?何だ?何でみんなここにいるんだ?何か問題でもあったのか?』
『ああ……。船長を探してたんだ。』
−− ミラがサテラの方を向く。 −−
『船長、船を出しちゃいけないって……。』
−− ミラがマリクの方を向く。 −−
『どうするんです、もう……。』
−− ミラがペルナタの方を向く。 −−
『規則だからな。私にはどうしようもないんだよ。』
ミラ:
−− 慌てて船のあった場所へと走っていく。 −−
−− ショックで青ざめ身をよじる。 −−
『なに?これはどういうことだ!』
−− 元の場所まで走って戻って来る。 −−
『詳しく話してみろ!』
■この時、上をティチエルが通ります。……よくよく考えると修繕道具持って帰ってきた時点ですね。■
『うちの船がドッグに拘留された。
ここの方針だそうだ。』
『何?何でうちの船が拘留されるんだ?』
『アノマラドの法令が強化された。
とくに、登録されてない船舶は、許可なしでの出入港が禁止された。』
−− ミラがペルナタを見る。 −−
『船舶協会に正式に登録されてない船は、これ以上航海が許されないんだ。おかげでこの辺りは、どこに行っても同じ状況さ。
船を出航するにはギルドを通して船舶協会に登録せねばならないが、その費用も結構なもんだ。
とにかく、出航許可が欲しいなら、アクシピターに行って手続きを踏まねばならない。
しかし君はこの前ここで問題を起こした。今回も部下がいろいろと騒ぎを起こした。許可をもらうのは難しいだろう。』
『何人かがアクシピターに囚われた……。』
−− 腰に手を当て顔を真っ赤にする。 −−
『なに?』
『このくそ野郎ども!
許さん!』
『お……おい、そう興奮するなよ。』
『ふう……。
もうどうしようもないですぜ。
女王様がキレたら誰にも止められない……。』
『船長……。』
『少し待ってろ!すぐ解決してくる!』
『よくもやってくれたな……。』
−− アクシピター内へと走っていく。 −−
『やれやれ……。』
□
−−暗転−−
−− アクシピター内、仕事をするアレンの元へミラが背後から問いただす。 −−
『これはいったいどういうことだ!
あたしの船が出港禁止だなんて!!!
あたしの部下達を捕らえただと!?』
−− アレンが振り返る。 −−
『あたし達が何をしたと言うんだ!!!』
『ああ……紅い射手のミラさんですね?』
−− アレンに詰め寄る。 −−
『そうだ!
いったいどういうことか説明しろ!』
『今、アノマラド中の海賊に対する警戒命令が出てるんです。最近海賊による被害が多いので。
それだけの理由じゃないんですが、船はギルドを通して船舶協会に登録しろ、登録されてない船は入出港できないように……。』
『オウムみたいに王室勅令の話を繰り返すのはやめろ!その話はもう聞き飽きた!』
『紅い射手は以前ナルビクで問題を起こし、今回も王室の命令に逆らい激しく抵抗しました。出航許可の発行は難しいです。』
−− 再びミラに詰め寄られ間をあけるアレン。 −−
『何だと?問題を起こした?
あの時はあいつらが賭博詐欺をしたから、やっつけただけだ!
それに、自分の船を拘留されて黙っていられるものか!
船乗りは自分の船を死ぬまで守るものだ!』
−− 更にミラに詰め寄られ間をあけるアレン。 −−
『状況をわきまえろ!
おまえら、そんなふうに好き勝手してもいいと思っているのか!』
『じゃあ手続きを踏んでみてくださいよ。
その代わり罰金を多く取り立てられそうですがね……。』
『なにぃっ?何であたしが罪人あつかいされなければならんのだ!?
ダメだ!お前では話にならん!!!!
支部長は今どこだ?』
『支部長は今執務室にいますが、あいにく今はお客さんがいらっしゃってるので会えませんよ。』
『あたしの知ったことか!』
−− 執務室へ向かおうとするミラ、行く手を塞ぐアレン。 −−
『いや、ダメですって。』
『どけ!』
−− 強引に先へ進む。 −−
−− 止めようとアレンも後を追う。 −−
□
−−暗転−−
−− シュワルターとティチエルのいる執務室に走り入るミラ。 −−
『うちの船が何をしたというんだ!
なぜ出港停止にされなければならんのだ!
今すぐあたしの部下達を解放しろ!!!』
−− 遅れてアレンが入ってくる。ミラよりもシュワルターに近い場所で立ち止まり振り返る。 −−
『や、やめてくださいよ!』
−− アレンの方を向く。 −−
『何の騒ぎかね?』
−− アレンがシュワルターの方を向く。 −−
−− ミラに気が付き近寄る。 −−
『あら?
さっき出会った親切なおねえさんだわ!』
−− ティチエルの方を向く。 −−
『うん?さっきのお嬢ちゃん?
どうしてこんなとこにいるんだ?』
『あ……あの……この人は”紅い射手”の船長ミラといいます。
出港停止のことで……。』
−− シュワルター達の方を向く。 −−
『おまえがここの親分、いや支部長か?
おまえとあたし、親分同士で話がある!』
−− シュワルターがミラを見る。 −−
『うちの船がなぜ出港停止にされるんだ?
あたし達は何もしていない!』
『しかも部下達を捕まえるとは!!!
理由を言え!』
−− ティチエルがシュワルターの方を向く。 −−
『ふむ……「紅い射手」か……。』
−− 右手側を向く。 −−
『船の出港停止はしかたがない。
王室の方針だからな。
アノマラド王室は海賊に対して厳しい処置をすると決めた。それに君達は何度も騒動を起こしている。当然の結果だ。』
−− 再び前を向く。 −−
『それに、ここでは言葉に気を付けたほうがよいぞ?
こういう場所で騒ぎ立てたという事実だけでも充分だ。今すぐ牢獄行きにしないだけでも、ありがたく思うんだな。』
−− シュワルターに詰め寄る。 −−
『なにぃ?あたしを牢獄にいれるだぁ?
こっちは話し合いで解決するつもりだがそっちは違うようだな!』
−− 数歩シュワルターの近くへ近付く。 −−
『おねえさんが何か罰を受けるんですか?
このおねえさんはいい人なのに……。』
『ほう……。
君、ティチエルと知り合いかね?』
『なに?』
−− ティチエルを見る。 −−
−− 元いた位置まで走ってその場を離れ振り返らずに答える。 −−
『いや、別に……。』
『私からひとつ、提案をしよう。』
−− 振り返る。 −−
『うん?なんだ?』
『しばらく、うちのティチエルの面倒をみてくれ。そうするなら君と君の船のことは、少し考えてもいいだろう。』
−− ミラの方を向く。 −−
『そうですよ、おねえさん。
わたしといっしょにやりましょうよ〜!』
−− 数歩前に進む。 −−
『たわごと言うな!
あたしに子守をしろってのか?
死んでも嫌だ!』
『死んでも……?』
−− 右手側を向く。 −−
『なら今すぐ罰金を払え。当然、部下達にも、それぞれ相応の処罰が下る。』
『なに、部下達まで??』
−− シュワルターに背を向ける。 −−
(くそ!部下達まで大変な目に……)
−− 正面を向く。 −−
『船長のくせに、自分のくだらないプライドで部下達を困らせていいのかね?』
『うっ。』
−− シュワルターを見る。 −−
『そっちの要求を正確に話してみな。
話くらいは聞いてやってもいい。』
『アクシピターの仕事をするティチエル。しばらくこの子の面倒をみてくれれば、金額や期限について考えよう。
どうかな?君にはいい提案だろう。
ティチエルがナルビクにいる間だけだ。』
『しばらく、か……。』
−− 再びシュワルター達から離れ振り返らずに聞く。 −−
『しかしその言葉を信用できるか?』
『私はアクシピターのナルビク支部長だ。
ウソは言わんよ。』
−− 振り返る。 −−
『面倒をみるって、何をするんだ?』
『まず最初の任務だ。
ティチエルに町の案内をしてくれ。』
『なに?案内?』
−− シュワルターに再び詰め寄る。 −−
『このあたしに、子供を連れて、観光ガイドみたいなことをしろと?
冗談もたいがいにしろ!』
『あたしを愚弄してるのか?
これ以上はあたしも我慢できん!
港をぶち壊してでも出てってやる!』
−− 出口に向かって歩いて行く。 −−
−− ミラの方を向く。 −−
『ぐすん……。わたしはおねえさんのことが好きなのに……。』
−− 振り返る。 −−
『な……なんだ?』
『おねえさん……わたしのことがそんなに嫌いなんですか……?ぐすん……。』
−− 泣き続ける。 −−
『こ、こいつ。なんで泣くんだよ?』
『わたしのことが嫌いだから……わたしと町の見物をするのも嫌なんですね……。
ぐすん。』
『ううっ。き、嫌いとは言ってないだろ?
あたしが……何をしたっていうんだ?』
(う、こんなに泣くヤツどうしたらいいんだ……。それに他の手もないし……。
支部長の提案を受けるしかないか?)
『なら、こうするのはどうかね?』
−− ティチエルがシュワルターの方を向く。 −−
『うん?』
『賭けをするんだ。4面サイコロを二度投げて、高い目の出た者の勝ち。
そして勝った者の言葉通りにするのだ。
これが簡単で納得のいく決め方だろ?』
『うわぁ〜面白そう〜。』
『賭けか?
そいつはありがたい提案だな。』
−− 数歩前に進む。 −−
『よし、やってやろうじゃないか!』
『では、このサイコロを投げてみなさい。
君から行くか?』
−− シュワルターの傍に寄る。 −−
『分かった。
あとになって後悔しても遅いぞ?』
−− 元いた位置まで戻る。 −−
■分った〜の下りのミラには立絵がありませんでした。今はあるのかな?■
(これは……負けられない勝負だ。
勝つためにはイカサマしかないか?)
■ イカサマしてでも勝つ or 正々堂々と勝負する で2択。
どの目が出るようにしますか? 3,4 4,3 3,3 4,4(時間超過) で4択。
が出ていました。
……多分全て時間切れだったかと思います。 ■
ミラ:
シュワルター:
『今度はわたしが投げてみますわぁ。』
『わぁ〜い。二回続いて4が出ました!』
『ミラ、君の負けだ。今からティチエルの面倒をみながら、アクシピターの仕事を手伝いなさい。』
『なに?あたしの負けだと?
これ、イカサマじゃないのか?』
『イカサマだと?信じられなければ確かめてみてもいい。
君こそ何かしたように見えたがね……?』
『な、何を?あたしが何をしたと?』
『無駄だな。全てお見通しだ。』
『う……。』
『このゲームは、結果を見るまでもない。
ティチエルの勝ちだな。
誇り高き船乗りとして潔く認めなさい。』
『ちぇっ!』
『もう一度だ!
今度こそ勝負をつける!!!』
『ふーむ……。』
『あたしが先だ!』
『さあ、4と3だ。
また連続で4を出せるかな?』
『じゃあ、今度はわたしの番ですぅ。』
『ははは、今度もティチエルの勝ちだな。
納得したかね?』
−− 後ろを向く。 −−
『信じられん……。あたしの負け……。
こいつ、とんでもなく運がいいのか?』
−− 前を向く。 −−
『わぁ〜うれしい〜!
おねぇさんといっしょだぁ。うれしいなぁ!』
『認めない!何かがあるに違いない。
あたしは帰るぞ!』
−− 帰ろうとする。 −−
『待て!
勝手な振る舞いはそこまでにしろ!!!
さっきも言ったはずだ。
今すぐに牢獄に放り込めると。
そんな君にここまでのチャンスをやった。
それなのにこういう行動は困るな?
部下ともども牢獄のブタになるか?』
『しらん!あたしは帰る!』
−− 更に出口へと向かって歩く。 −−
−− ミラを追う。 −−
『あら?おねえさ〜ん!』
−− 振り返る。 −−
『お嬢ちゃんはついてくるなよ!』
−− 歩いて出て行く。 −−
□
−−暗転−−
−− ティチエルに建物を出た場所で追いつかれる。 −−
『ついてくるなって言っただろう!
なんでついてくるんだ!?』
『おねえさん!どこへいくんですか?』
『関係ない。個人的な用事だ。』
『そうなんですかぁ?じゃあ、どこへ?』
『つ・い・て・く・る・な!
分ったか?』
『う〜ん……でも、シュワルターのおじさまがいっしょに行きなさいって……。』
−− ミラの傍に寄る。 −−
『いっしょにいるとだめなの?ねえ?』
−− ティチエルの方を向く。 −−
『ええい、しらん。
勝手にしろ!』
『えへへ。よろしくぅ♪』
『うう……酒が飲みたくなった。』
(ちぇ、早く逃げ出すのが吉だな……。
ああ、運が悪いな。一杯飲むか。
酔っ払いのブルーホエールだな)
−− 歩き出すミラと付いて行くティチエル。 −−
★ ティチエルサイドのサイコロ勝負と比べてみる ★
→ティチエルサイドへ 別ページ開く
□
−−暗転−−
■ティチエルに合わせたので中途半端だけどもかなり超過しています(滝汗)
ううう……長いです……この部分……。
ティチエルサイドとは表情が違うので見比べると楽しいかもしれません。
ティチエルに翻弄される姿は、可哀想と思いつつも愛らしいと思うのですが、どうでしょう?■
★ ティチエルサイドと比べてみる or 続きを見る ★
→ティチエルサイドへ 別ページ開く
→続きの話、酒場 ブルーホエールへ
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